2016年の鳥コンを見ていて思ったたった1つのこと

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もう2ヶ月前になるが,琵琶湖に鳥人間コンテスト(by よみうりテレビ+イワタニ)を見に行った。思えばはじめてこの鳥人間コンテストにやってきたのは2005年のことなので,すでに11回目であることを考えると,年をとったんだなあと思う。なんだかんだ毎年かかさずやってきている。今年は1日目は家から電車で見てまた家に帰り,2日目は車で家族といっしょにでかけた。もともとは泊まりで行く予定だったのだけれど,仕事の都合で行けるかわからなくなり,ホテルをキャンセルしてしまっていた。

1日目はタイムトライアルがあって,始発に乗ったものの途中からしか見られなかった。2日目はディスタンスがあり,これも途中からしか見られなかったけれど,湖岸に座りながら快適に見た。ここ数年見るのに使っていたテトラポットは朝はまだ涼しいのだけれど,日が昇ってくるにつれて日陰が消滅し,厳しい環境となる。そこで,2日目は今年は湖岸側のすこしプラットホームから椅子を並べて見た。非常に涼しく快適で,こんな環境のいい鳥コンがあっていいのか,と思うくらいであった。1日目はテトラポットから眺めた。(滑空もみました)

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テトラポットからの眺め@1日目

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駐機場のようす

2日間慌ただしく見ていた中で,特に今年思ったのはピッチトリムが残念な機体が多かったこと。タイトルで言いたかったことはそれ。ミストリムのまま飛び出していって,そのままそのセッティングに苦しんだチーム&パイロットが多いように思えた。特に気合を入れて見ていた下記3チームで,ミストリムがもったいないなあと横から見ていて思った。

  • WASA
  • Flight Works
  • Birdman House 伊賀

WASAはあからさまにNose downミストリムだった。意図的でないとするならば,なぜあんなにNose downミストリムにしたのだろうかと不思議だった。重心をちゃんと測り,飛行試験を数回やれば,速度ごとのトリム設定が出せると思うけれど,あまり飛行試験ができなかったのかもしれない。速度ごとの必要トリムカーブを設計の人が計算しているはずだけど,どのくらいの速度で設定したのだろうか。もしかしたらものすごい高速で飛ぶことを考えていたのかもしれないけれど,パイロットの出力がとてもそれに追いついていない。みんな頑張って機体を作っているのに,トリム設定ひとつで残念な結果になってしまうのは,残酷だ。

Birdman House 伊賀もNose downミストリム気味で,かなり高速で飛んでいた。パイロットがパワーを入れていたのでWASAのようにはならなかったけれど,あとでtwitterで聞いてみた感じを考えても,かなりミストリム気味だったよう。もうちょっと最初に突っ込まなければ,もう少し長く飛べたんじゃなかなあと思った。

Flight Worksは出だしは良かったように見えたけれど,途中からトリム設定に対してパワーが足りていないのか,巡航パワーに対するトリム設定がずれているのに気づかなかったのか、高度を使って飛んでいた。人力飛行機はパワーなしでもかなりSink rateが小さいので、パワーが足りずにズブズブ落ちていることに気がつかないかもしれない。高度をパワーで調整して,速度をトリムで調整して,というのをうまくできるようになるのに練習がいるのかも。

いま他のチームの様子を見なおして見ると,立命館とか芝浦工大のチームもかなりのところトリムが原因で落ちている気がする。立命館はひどい。芝浦工大はもしかしたらあのトリム設定は正しくて,構造が問題だっただけかもしれないけれど。立命館の機体を一生懸命作っていた人が不憫でならない。その作る努力をすこしでもトリム設定に活かしてもらいたかった。ミストリムで落ちる機体を見るのは,積み重ねてきたであろう作り手の物語を想像すると辛いものがある。技術は正直だ。

ぜひとも設計の人は重心ごとの必要トリム量-速度カーブを仕上げてきて,つらい風景をなくしてほしい。

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2日目の快適な椅子

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ここ数年の恒例である近江ちゃんぽん。酢を入れるのが好きだ。

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