カナダ1日目(シアトルからバンクーバー)

日紀

1日目はバンクーバー(カナダ、ブリティッシュコロンビア州)までの旅だ。Google マップによると大体2時間半から3時間位で行ける。その間にはアメリカとカナダの国境があり、国境通過してカナダに入国しなければならない。あらかじめネットで調べておいた情報によると、アメリカへの入国よりカナダへの入国の方がかなり審査が緩いとのことだ。カナダの方が基本的に入国の条件が緩いんだと思う。例えばカナダではワーキングホリデーの制度があるけれども、アメリカではそういうシステムはない。基本的にビザがあるかアメリカ国籍か、グリーンカード持っていないとアメリカに入国もしくは働くことができない。また、カナダのほうが永住権や国籍の取得もアメリカに比べると楽だという話を聞く。


そういった意味で、カナダのゆるい条件で入ってきた外国人が、アメリカに不法滞在するのを、アメリカ側の入国審査官は見張っているんだと思う。この日、アメリカとカナダの間の国境までは非常にスムーズに進んだ。いざ国境に近づいてみると、道が混んでいる。車に乗りながら国境の審査をするので車が渋滞となっている。料金所みたいな感じだ。

国境のモニュメントみたいなもの

いざ自分たちの番がやってきて入国審査になった。大した事は聞かれなかった。どのようなステータスでアメリカにいるのか、カナダへの入国の目的は何か、どのぐらいカナダに滞在する予定か、目的地はどこかと、だとかすごい一般的なことである。無事に通過したらいよいよカナダ側の道路を走ることになる。

交通ルールはアメリカとカナダでやや異なる。カナダは基本的に英語とフランス語が公用語になっているため、交通標識に関しても英語とフランス語が併記されている場合がある。またアメリカは基本的にmph表示だがカナダは基本的にkm/h表示である。なので日本の感覚が戻ってくる感じだ。一方で我々の持っている車はアメリカ仕様の車で基本的にメーターはマイルで書かれている。なのでキロメートルの感覚にマイルで走っている車合わせるのはやや慣れるまで大変だった。一応車の速度表示計にも小さくキロメートル表示が付いているのだが、小さくてそんなに見やすいわけではない。またガソリンスタンドも異なる。アメリカは基本的にガソリンをガロン単位で書いてあり、大体うちの車は10ガロンぐらいガソリンが入る。一方でカナダはリットルである。アメリカの表記では1ガロンあたり何アメリカドルであるが、カナダでは1リットル当たり何カナダドルなので、アメリカに比べると全然単位が違ってどちらがどのぐらい安いのかよく分かりにくい。基本的にはアメリカよりもカナダの方がガソリンが高いようだ。

とりあえずバンクーバーについて、お昼ご飯どきになったので金太郎と言うラーメン屋に行った。金太郎はメニューが日本語のメニューがあり、アメリカとの違いを感じさせた。また、店員のほとんどが日本人だった。もしかするとカナダ人だけれども日本語がすごい人かもしれない。アメリカのラーメン屋に行くと大抵日本人は1人いるかいないかくらいで、ほとんどの場合日本語ネイティブ以外の人が仕事をしている。この違いはワーホリがあるかどうかではないかと思う。勝手な想像だけれども。金太郎のラーメンはおいしかった。量が日本よりもかなり多かったのでそれが曲者であった。

そのあとでセイフウェイに行き少し買い物をして、それからスタンレーパークに行った。スタンレーパークに行く前に貸し自転車屋さんに寄った。

スタンレーパークはサイクリングロードが1つの名物となっており、海岸線に沿って自転車で駆け巡ることができる。それに対応するためたくさんの貸し自転車屋がいるのだ。そのうちの1つの自転車屋に行き、普通の1人乗りの自転車の後ろに子供用の自転車のアタッチメントをつけたものを借りた。1時間半で18ドルぐらいだったと思う。子供の乗る部分のアタッチメントをつけた自転車を乗るのは初めてだった。前から乗ってみたいと思っていた。なのでこの機会に乗れた事は非常によかった。
自転車乗ってみると意外にスムーズに置くことができた。もう一つバンクーバーには公共のバイクシェアもあるようだ。ただそれは会員登録が必要らしく、我々の携帯電話はアメリカ国内でしか使えないため、カナダに入って機内モードにしていた。カナダでのローミング代がものすごく高かったからである。ということでアメリカ国内でしか使えない携帯だったので、カナダでのそういうオンラインの会員登録がやや面倒であった。そういう理由から結局そのバイクシェアは利用しなかった。

2人で乗れる自転車。前の自転車は普通の自転車で、後ろの一輪部分は後付である

スタンレーパークは端的に言って最高であった。ものすごく寒かったけれども、自転車のコースは楽しい道だった。道にはやや雪が残っているところもあったけれども、特に不都合なく走ることができた。バンクーバーの湾内にはたくさんの大きな船が走っていた。

湾内に船がいる

自転車を乗り終えた後、グロウスマウンテン(Grouse Mountain)に向かった。グロウスマウンテンはバンクーバーの北のほうにある山である。ロープウェーがありその上には小さなスキー場がある。スキー場だけでなくソリをするところやスケート場などもある。到着した時点でもうすでに日が暮れかかっていたので、ロープウェーの上りの人はだいぶ少なかった。ロープウェーの代金には色々なアクティビティーの代金が含まれており、いろいろなアクティビティーはもう日が暮れていたのでやっておらず、割高なものとなっていた。チケット代はそんなに安くはない。チケットを受付係りの人が、もうほとんど時間がなくてアクティビティしまっているけどほんとに今買うのでいいのかと言っていた。良いのだと言って買ってとりあえずロープウェイで上にいった。

バンクーバーの夜景が見える

スケート場と焚き火

上に上がってみたら小さな散歩コースみたいなものがあった。もちろん雪の上の散歩コースである。いろいろなイルミネーションが吊り下げられており、なかなかにきれいな道だった。意外と来てみてよかった。しばらく散歩して、帰ろうと思ったけれども、帰りのゴンドラはかなり混雑していた。なぜならばスキーのお客さんとか、スケートのお客さんとか、散歩道に来たお客さんとかが、一気にその時間に帰るからである。そのため30分弱待って予約ゴンドラに乗れた。

トナカイみたいなもの

木にいろんなのがついている

ロッジ

混んでいる列
ロープウェーから帰ってきて車のエンジンをかけていざ進もうと思ったとき、車の1つの警告灯が点灯していることを見つけた。初めて出た警告表示だったので何なのかがわからなかった。道の路肩に止めて調べてみるとタイヤの空気圧が下がっているぞと言う表示であった。でも特に後ろタイヤのどちらかに対してそれが出ていた(どちらかかは忘れた)。びびって近くのガソリンスタンドに向かった。ガソリンスタンドには通常、タイヤに空気を入れる空気入れが装備されているからである。
ガソリンスタンドで空気を入れ始めた。なぜか空気入れは無料であった。実は空気をタイヤに入れるのは車については初めてである。しかもそのガソリンスタンドにある空気入れは少し特殊な形であった。通常はゲージがついており何気圧いれたかがわかるようになっている。そのガソリンスタンドはゲージがない。つまり勘で入れなければならない。

とりあえず勘で入れてみた。その上で少し走ってみたのだけれど、先ほど出ていたタイヤの低圧警告は消えていた。しかし一方でタイヤの空気圧関連の別の警告灯が点灯していた。車の説明書を読むと、ゲージに何か異常があるときにその警告灯がつくとの事だった。よくわからないが、そもそも外から見てもタイヤに問題ある感じはしないので、とりあえずホテルまで走った。ホテルはバンクーバーの南のリッチモンドにあるホテルである。

とりあえずタイヤに関しては明日にすることにして、家から持ってきたご飯を食べた。いろいろな乾き物やりんごみかんなどの果物である。ホテルの部屋は普通の部屋であったが、そこそこ快適であった。こんなわけで次の日に不安を残しながら1日目が終わった。

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