夏が過ぎて秋

向かいのビルで朝から工事をしていた。上裸のおっさんとか、警備員風情とか、電気工事士のような人とかがうろうろしていた。その工事も夕方には一段落過ぎたのか人はいなくなり、代わりに神輿がきた。エイやっとかセイヤっとか威勢のいい声を出しながら通り過ぎる神輿。神輿のあとに続く、話をしながら歩いていく台とかを持った人になりたかった。

そういうば、幼稚園くらいのときに俺はあの神輿の列の、山車の上に乗って太鼓を叩いたことがある。弟と一緒に乗ったのだけれど、弟はすぐに疲れて眠ってしまって結局父親が叩いていたのを思い出す。そんなことを考えながら、声につられて外の神輿を部屋の窓を開けて眺めると、外から涼しい風が入ってくる。秋の風だ。夏の、むっとした、これでもか!というような押しつけがましい風ではない。でもその風が好きだった夏。

今年の夏がはじまったようなときに、夏のむっとした夜の雰囲気が好きだと話したら、そういう感性がうらやましいと言われた。新宿の風と、海の風は違うけれど、夏は感じる。

昨日、昼過ぎに起きて、昼過ぎの朝ご飯を弟と一緒に食べた後に、車で送っていってくれと弟に頼んだ。そんなことを話していたら、どうせなら本郷まで合格発表を見に行こうぜということになって出かけた。道は混んでいて、予想時間の倍くらいの時間がかかった。車を止め、合格発表を見に行く。

最初に行った建物には、合格したものは書類を事務所まで取りに来いと書いてあった。掲示板はどこやねんと探してみたら発見した。俺の持ってきた受験票の番号がそこには記されていた。何故か受かったなあ、8月あんなに遊んでたのに。と弟と話しながら学校まで送ってもらい、別れた。こんなんで受かるんなら俺も受けてみようかなと弟は言っていた。

研究室では不満について色々聞かれ、あまり出てこなくて申し訳なくなった。その後、雨の中帰ったあと、電話していたら眠くなって寝てしまった。てっちゃんの研究室に遊びに行こうと思っていたのに。しかし、結局受けた院試は全部受かったな。応援してくれた人、迷惑をかけた人たちに感謝。

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