ハートレートモニタの精度比較 ~チェストバンドと腕時計で運動によってどう違うのか~

日紀

ハートレートモニターには複数の種類がある。一番手軽なのは腕時計型で、これは安いスマートウォッチとかにもついている。光を当てて脈動を見ているが、精度はあまり期待できないと言われている。昔からあって精度が高いのは、胸バンド型である。心電計であり、精度が高いことで知られている。最近は腕時計型の精度が低いことを解決するため、上腕に巻くタイプもある(ようだ。使ったことない)。

個人的にはどちらも使っている。腕時計型は精度が低いと言われているが、運動のタイプによるなと前から思っていた。ランニングだと比較的いい精度が出る反面、自転車やエアロバイク、ローラー台などだと全然精度が出ない印象だ。胸バンド型は、つけるのがそもそも面倒だし、ヒヤッとするし、運動が終わったあとに汗まみれになったのを洗濯しないといけない。運動しているときは胸への締め付けがあるので、終わったら外したくなる。これだけデメリットが多いのだが、精度には勝てない時に使うことになる。

今回、同じ日にランニングと自転車どちらもやったので、その差を比べてみる。

ランニング

この日はオリエンテーリング。今シーズンのWinter League #2であった。下記がその結果。

約1時間のオリエンテーリング(ラン)の心拍数の比較

オレンジ色が腕時計型(Fitbit Sense 2)、青色が胸バンド型(XOSS)。これを見ると、オレンジが全体的に高めに出る(+5から+10) 反面、上がり下がりは比較的正確に捉えている。これなら、比較的腕時計型も使える余地がある。

自転車

オリエンテーリングのあと、家まで2時間半くらい自転車で帰ったときの結果が下記。

約2時間半の自転車の心拍数の比較

これを見ると、オレンジ色(腕時計型)は全然正しい結果を出していないことがわかる。これだと全然使えない。走り始めて30分くらいは胸バンド型は平均130くらいであるのに対し、腕時計型は80前後で落ち着いている。体感的には圧倒的に青色が正しく、この間は平均30km/hくらいで走っていて、上り下りがあるという感じだ。

まとめ

これを考えると、自転車には腕時計型の心拍計は全く役に立たないことがわかる。一方で、走る人が腕時計だけでなんとかしているのもなんとなく理解できる。絶対値は合ってないにしても、傾向としては正しく運動の強度を捉えることができるように思える。自転車の場合、エアロバイク(スピニングやローラー台含む)でも全然正しく出してくれないことが経験上多いので、胸バンド型が必須と言える。もしかすると、上腕に巻きつけるやつだと多少マシになるのだろうか、試してみたい。

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