俺の英語遍歴

さいきん以前にも増して英語で苦労しているので,いままでどうやって英語を勉強してきたかをまとめる。もう31歳になってしまったのにもかかわらず,まだまだ英語ができない。年をとったり,長年続けることで,自然とできるようになっていくことが多いなと思わされることも多い中,英語だけはできないままである。

英語との出会いは中学の授業がほぼ初めてだった。それまではABCの順番がわかるくらいだったので,中学の授業で英語覚えることが多くて愕然とした記憶がある。スペルなんて意味のない文字列なのになんでみんな覚えられるんだ・・と思いながら必死に暗記し,なんとかした思い出のある初めての中学の中間テスト。”milk”の絵を書きなさいという問題が出ていた。今思えば牧歌的。

中学二年生くらいから英語がかなりわからなくなってきていたので、いつだか父に英語の特訓を受けた。そこでぐっとレベルアップしたものの、やはり英語はそれほど得意でなかった。が、勉強方法がよくわからないまま勉強することで高校受験は乗り切った。

高校時代は”勉強法の勉強家”であった。家に帰る途中で紀伊國屋により、勉強法の本を読んだ。今思えば勉強法の勉強に当てる時間がもったいなかったなとも思うけれども今もそういう性格なので特に変わっていない。音読しまくる、文法が完璧じゃなくても推測できる、単語は文脈で覚える・・などいろいろなものを駆使し,乗り切った。が、その結果文法ができなかった。

受験のとき、センター試験の英語は90~95%くらいの点を取れたが、やはりそれより上は行けなかった。なぜかというと破滅的に文法ができなかったので文法問題は勘に頼っていたからだった。

受験に敗れ,とぼとぼと塾に1年間通った。塾では英語の文法をゴリゴリ教えてくれ、英作文もゴリゴリ教えてくれたため、そこではじめて5文型の重要さが染み付いた。これは転機だった。また、カナダ人の先生が教える授業が週1であったため,それも英語を母語とする人が話すのを聞くいいチャンスになった。それでも英作文の添削には「基本的なところができていないので、こんな文章書くよりまずは基礎からやり直すべし」などと書かれていたことを思い出す。2回目のセンター試験は英語の点は1回目より下がっていた。二次試験はもちろん良くなっていたけれど。

受験2回目も敗れつつも大学に入れた。大学では英語が重要だと思いつつも1,2年のときはほとんど勉強しなかったし、英語の授業はいままで受けたすべての英語の授業の中で一番ひどかった気がする。ということでこの2年では英語が劣化した。

3年になって,英語の授業が必修ではなくなった。英語を全く勉強しなくなるとやばいだろうなと思い,イギリス人の先生がやる英語での論文の書き方・プレゼンテーションの仕方の授業を取った。これがおもしろい。先生が面白い人だったのと、90分間ずっと英語で授業ということで英語がかなり聞き取れるようになった。リスニングの能力はこのとき基礎が身についたように思う。

4年になって,海外の大学院いいなと思い、英語の勉強を続けるべく、他の授業を探したところ、MBAの勉強を英語でするというのがあったのでそれを取った。今思えばこのMBAのクラスの学生の中で最も英語ができなかったなと思う。この授業は「英語を学ぶ」ではなく「英語で学ぶ」授業であり,それは初めての経験だった。おかげでP&LやB&Sなどが身についた。ただし日本語での対応する会計や戦略などの言葉はいまだにピンと来ない。

ちなみに、大学4年の5月(2008年)に受けた英語の試験の成績は下記の通り。

  • TOEIC: 795 (L400/R395)
  • TOEFL iBT: 76 (R22/L22/S14/W18)
  • GRE: Verbal: 300/800, Quantitative: 800/800

大学院の入試をなんとか突破し、修士課程に入ったあとは日本の大学院だったため、それほど英語が勉強できず,この2年間はひたすら英語の能力が落ちていったと思う。専門分野はよく勉強できたけれど。海外の学会で発表などもしたが、やっぱりそのときの付け焼き刃では発表はできても質問対応などが微妙になってしまっていた。

修士を得て就職した。就職したあとの1年は,それほど英語を使わなかった。まわりはみんな英語話せてすごいな思ったりとか、たまに英語の電話がきててんぱったりしたのを覚えている。会社に入った年(2011年)に受けたTOEICの点は下記の通り。

  • TOEIC: 700 (L315/R385) (4月)
  • TOEIC: 765 (L360/R405) (9月)

上記のとおり、英語の能力は明らかに下がっていた。しかし就職してからというもの学生時代に比べて格段に暇な時間がなくなってしまい,結婚したりこどもが生まれたりしてなかなか英語の能力低下が防げなくなっていた。

一方,途中で職場が代わり,ひたすら英語を書く必要が出てきた。英語を書いては英語母語の人にダメ出しされる生活を2年くらい続けた結果,書くのはかなり自信がついてきた。

そのうち、なぜか純日本企業なのに仕事で英語で喋ることが多くなってきて、さらに会議に行ってみたら全部英語というパターンも増えた。そうすると、やっぱり英語ができないと仕事ができないことになる。会社に入って6年目になり,専門分野にはそれなりに自信が出てきているが,英語がネックで遅れをとることがある。まわりはみんな英語ができるからだ。

日本人以外は、英語を母語としていなくても大抵英語が問題なく使える。たいていなまっているけれども、全然できない日本人とは雲泥の差がある。いかに自分が英語をサボってきたか、他の国の英語を母語としない人が努力してきたかを痛感する。要は単なる努力不足なんや、、

なので、またもや英語を勉強している。いま致命的だと思っているのは,聞き取れないこと。1対1で話す場合は,You mean..?とかCould you say that again?などでWhat does it mean by..などで逃げられるため意思疎通に関しては問題ない。しかしみんな英語で会議してるときにひとりだけひたすら会話内容を聞き返しまくるとなかなか会議が進まないなど問題がある。

やっぱり、英語学んでも使わないとか、発音めちゃくちゃでも身振り手振りで使えればいいとか、そういうのは嘘だっんだなあと思う。英語できない=仕事できないに近いし、身振り手振りでには限界がある。ある程度ロジックが複雑な物理的事象を片言で伝えるのはなかなか困難だ。発音も悪くてもいいという意見もあるけど、発音悪いと「はあっ?」っていう顔されるし、やっぱりスムーズに事が運ばない。

去年受けたTOEICの点は下記の通り。

  • TOEIC: 830 (L405/R425)

これからの時代,英語ができないと生きていけない感じがしていたが,まさにそのとおりになりつつある。真面目に勉強してこなかった罰を受けている感じがするので、真面目に勉強を継続していきたい。まずは弱形の発音を学ぶ。

小さい頃、父が言っていた。「三兄弟のうち、1人くらいは外国で住み仕事をすることになるだろう。そういう時代になるよ」と。今思えばその通りだ。

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