シアトルからビクトリアへ行くためのベストなフェリー

旅紀

レイバーデイの休みを利用してカナダのビクトリアに行ってきた。イギリス情緒が残る美しい街である。今回は、行きも帰りも車をフェリーに載せていった。しかしあまりにも時間がかかりすぎたので、今後のためにもいまのところ考えたベストな方法を書いておこうと思う。

ビクトリアはカナダのブリティッシュコロンビア州にあり、島である。島であるため、飛行機か船で行く必要がある。飛行機はたぶん一番速いのだがいかんせん値段が高い。シアトルからアラスカ航空が出ているがやっぱり結構高い。そうすると必然的に選択肢は船となる。自分で船を所有していたり船を借りたりしない限りは、フェリーで行くことになる。フェリーは下記の4つのうちどれかだ。

  • Washington State Ferry (Anacortes – Sidney)
  • BC Ferry (Tsawwassen – Schwarz Bay)
  • Coho Ferry (Port Angels – Victoria)
  • Victoria Clipper (Seattle – Victoria)

一番手軽なのはWashington State Ferryである。リーズナブルで親しみもあるので、これに当初は乗ろうかと考えていた。しかし、時間を調べてみると、1日2便しかなく、朝8時台か午後2時かであった。国際線なのでパスポートコントロールがあり、朝7時に港につくと考えても家を出るのは5時くらいにしないといけない。早起きに自信がなかったので諦めた。

Coho Ferryという選択肢もあったが、これも1日2便しかなく、かつ値段が高く、かつPort Angelsが結構行きにくい場所(フェリーに乗る前にフェリーに乗る必要がある)ため、これもやめた。Victoria Clipperはシアトルのダウンタウンから出ていて便利だが、値段がめちゃくちゃ高いのでやめた。たぶん飛行機と同じくらいの値段だと思う。その上、小さい船なので車を載せることができない。最終的に、BC Ferry (British Columbia Ferry)は1時間おきに出ていて便利なので、これを使うことにした。BC FerryはTsawwassenというバンクーバーの近くの街から出ており、車でまずは国境を超える必要がある。

家を8時過ぎに出てカナダに向かい、10時くらいに国境を超え、11時くらいにTsawwassenについた。しかしびっくりしたのは待ち時間である。11時くらいについたから12:00の便に乗れるかなと思っていたらなんと3時間待ちである。予約(有料)をして課金しておけば待たずに乗れるのだが、予約自体もかなり前に埋まってしまうので、直前になって旅行を決めると予約はできない。今回は予約なしである。しょうがないので3時間待った。食べ物屋やお土産屋が充実しており、こどもの遊具もあるので、それほど長い感じは意外にもしなかった。料金はクルマ+大人2人+子供1人で101ドルである。カナダドルなので、実際は8000円くらいだろう。

フェリー自体はすごい立派なフェリーである。車を積む階層が4階分もあり、船自体の高さもすごい高い。お土産屋やカフェが沢山入っており、立派だった。乗っている時間は90分くらい。船はビクトリアからクルマで30分くらいのところに到着する。

待っているクルマ

フードコート。

フェリーの中。

帰り(翌日)はWashington State Ferryを使った。Washington FerryはBC Ferryと近いところ(ビクトリアからクルマで30分)から出る。しかしこれも曲者で、前日にはすでに予約がいっぱいであった。Websiteによると、予約で船に積めるクルマの90%は埋まってしまうので、予約なし勢は早めに来ないとだめだよと書いてある。この船は小さく、100台すこししか乗らないので、10%というと先着10台ということになる。かなり狭き門だ。結局、船が出る2時間半前くらいから並び始め、ちゃんと乗ることができた。値段は87ドル。米ドルなので、日本円だと9000円すこし。

船に乗る前に、まずはドライブスルーでチケットを購入し、そのあとに国境審査をする。ここでは大したことは聞かれなかった。そのあとはひたすら待ち。お土産屋はあったがBC Ferryに比べるとだいぶこじんまりしている。小さいが、意外といろいろ売っていて十分なお土産屋だったのでそれほど不満はなかった。曲者だったのはフェリーが途中でFriday Harborに停まることであった。途中下車するクルマもいるので、結果結局3時間弱くらいフェリーに乗っていて、さすがに長かった。面白かったのは、船の中で免税品を売っていることである。夜9時前にAnacortesに到着し、税関審査を通って、そこからクルマで2時間弱走ってようやく家についた。

船着き場

帰りのフェリーから見たきれいな夕日

次の日、同僚(フランス人)とビクトリアの話をしていたら、Coho Ferryを使って、かつクルマを載せないで行くのがよいという。クルマはフェリー乗り場の駐車場においておく。Coho Ferryはビクトリアの街中に到着するので、街中だけの散策であればクルマは特に必要ない。クルマを船に載せるのが非常にお金がかかるので、それを考えると非常に頭のよい選択肢だなと思った。結局、どのフェリーも、クルマ1台50-60ドルくらいかかるのだ。お金を気にするならクルマを載せないという選択肢を考えるべきである。

結論は、下記。

  • クルマを持っていく場合は、BC FerryでもWashington State Ferryでも、1週間前とかに予約しておく。特に旅行シーズン。予約しないと待ち時間がひたすら長い。
  • クルマを持っていかないことを考えるべき。港に停めておくことで、お金が浮く。そのお金でレンタカーを借りるなり、街から近いホテルに泊まるなりいろいろできる。

コメント