初日は飛行機移動してザイオンの手前まで行くだけ。しかし飛行場から結構距離があること、公共交通機関の接続がイマイチなことから、朝早く出ることになった。
国際線は3時間前、国内線は2時間前というのがシアトルの空港のおすすめ到着時間である。今回は12:00pmの便(DL2880)だったので、10:00amに空港に到着するようにした。シアトルの空港にはいくつか保安検査を素早く通過できるオプションがあるが、そのうちの一つがSpot Saverである。無料で利用でき、3日前くらいから通過時間を予約しておくと、人々の列を50-100人分くらいスキップできる。
今回はSpot Saverを10:15amに予約した。こうすることで10:00amから保安検査を受けることができる。これに合わせて空港に到着するためには、家を7:30amくらいに出た。UberでPark&Rideまで行き、そこから高速バスに乗り、NorthgateからLinkに乗った。Linkは挙動不審な人とか汚い身なりの人とかが乗っているのが曲者だが、1時間耐えて空港に到着した。
空港で10分弱歩き、デルタの荷物預けポイントに到着した。シアトルの空港はアラスカ航空のためにあるような空港なので、アラスカを選べば入口が近く、10分も歩く必要がない。ANAとかは一日一便しかないのでまさに端っこにある。
デルタのキオスクで搭乗券を発券し、荷物預けエリアに並ぶ。荷物に付けるタグは自分で貼り付ける仕組みになったようだ。デルタの列はかなり長く、ここで20分くらい消費した。横のプライオリティレーンも並んでおり、並んでいた人が「プライオリティじゃないじゃん」と言っていた。
保安検査は問題なく通過できたので、2時間弱暇になった。子どもと外を眺めていたら、Delta ConnectionのEmbraerの機体(Skywest運航)がたくさん滑走路に向かうのが見えた。MRJがあれに取って代わる未来もあったのかなあと思って眺めていた。
さてアメリカの国内線は個人的にはいい思い出がない。だいたいほぼ満席で運航しているうえ、みんなガタイがいいのに隣や前後ろとの間隔は狭いし、映画が見れるわけでもないし、737かA320で単通路でトイレも行きにくいし、それでいて3-4時間以上すし詰めにされる。オーバーヘッドビンも取り合いで荷物入れるところがなくてバタバタする。どちらかというと苦行の類だ。
しかし今回のデルタはけっこう快適だった。便はDL2880。737-800だったがけっこう間隔は広いし、最後尾ではなかったのでオーバーヘッドビンも空いてまし、映画も比較的大きい画面で見れたし、飲み物やスナックのサービスも良かった。WiFiも無料で使い放題。映画はトップガンマーヴェリックを見た。SAMが飛んでくるのがヒヤヒヤした。もう一度見たい。
そうこうしている間にラスベガスについた。ターミナルの中にもスロットがある。しかし最近のスロットはすべて電子化されていて、なんというか単なるつまらないゲームに見える。将棋とかの実力が発揮されるゲームというよりは、単にハムスターが回し車を回すようなタイプの、作業ゲーム。そんな気がしてあまり興味がわかなかった。ブラックジャックとか、ポーカーとかの対人戦だともう少し面白みがあるのかもしれない。
バッゲージクレームでチェックインした荷物を受け取り、そのままレンタカー屋が集合する建物までシャトルバスで移動した。バスの運転手のおじさんはテンションが高く、ラスベガスを感じさせた。外は非常に暑い。この日は100度(摂氏38度)を超える暑さ。日本のような多湿ではないので雰囲気は違うが、かなり空気が熱かった。シアトルは60-70度くらいしかないので、その落差も激しい。
レンタカー屋についてAVISの場所に移動してチェックインする。ここで妻が免許証をシアトルの家に忘れてきたことが分かった。レンタカー屋に免許証も提示できず、運転ができないため、この旅はずっと自分だけで運転することが決定した。AVISの従業員とか2回に1回くらい揉めるのであまり好きではないのだが、この日は特に揉めなかった。車は2024 KIA SPORTAGEだった。
車はSmall SUVで予約したので、たぶんJeepとかかなと思っていたが、まあだいたい似たような車だった。ふだん乗っているアウトランダーに比べ、電子装備は先進的で、レーンキープもしてくれるし、クルーズも性能がいいし、室内は静か。一方でエンジンパワーが足りず、音がややいまいち、かつエンジンのスタート・ストップを昔ながらの鍵を入れて回す方式なのが曲者だった。
まずは車でREIへ。シアトルに比べ、ラスベガスの道は白線が消えている場所が多く、運転がしにくかった。REIについて、アメリカ・ザ・ビューティフルパスを買った。これさえあれば、アメリカのNational Parks (国立公園), National Monuments (国定公園), National Forestsなどの施設が1年間入り放題である。国立公園の入り口でも買えるのだが、先に買っておいたほうが楽かなと思いREIで購入。ラスベガスのREIは広くてよかった。
その次にWalmartへ。シアトル近辺のWalmartに比べ、2-3倍くらいの広さがあった。シアトル近辺のWalmartは、ターゲットとかフレッドマイヤーとかとそれほど大きさが変わらないが安さで際立つスーパーという位置づけだが、ラスベガスではめちゃくちゃでかいのが際立っていた。ここで、発泡スチロールのクーラーボックス(Styrofoam Cooler)と、食料品を購入した。このクーラーボックスは使い捨てで、最後には捨てて帰る予定である。
Walmartをあとにし、Zionまで1時間弱の街、St. Georgeまで走る。ラスベガスはネバダ州だが、しばらく走るとアリゾナ州に入り、最後にユタ州に入る道(I-15)だ。途中からは暗くなってきてあまり外の様子がわからなかったが、アリゾナではかなり険しい山をくりぬいて作った道で迫力があった。宿はHyatt Place St. George。Hyatt系列はChase系のクレジットカードもしくはBILTで家賃を払っていると貯まるポイントで安く泊まれるため、こういうロードトリップでは重宝する。
長い一日が終わった。懸念であった飛行機の荷物や空港までの接続、レンタカーが無事借りられるかどうかなどが何とかなって満足感があった。
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