シアトル自転車一周イベント@Emerald Bike Ride

日紀

シアトルの高速道路を走って自転車で1周しようというイベントに出てきた。最高の天気のなか26マイル走って、端的にいってすばらしかった。特にタイムを測ってくれるわけでもなくゆっくり走るイベントで、楽しんで走った。

準備編

シアトルに引っ越してきてからほとんど自転車に乗っていない。本当は自転車通勤したいのだけれど、会社が許してくれないのでしょうがなく車を買って毎日高速道路で通勤している。特に定期的に運動をしているわけでもない。そのため、名古屋で毎日自転車通勤していた頃に比べ、めっきり体力が落ちてしまっていた。

ある日、住んでいるアパートの1階にシアトル1周しようというイベントのチラシが置いてあった。見てみるとSafeco FieldあたりをスタートしてI5を北に進み、UWあたりで東へ向かい520を渡り、ベルビューを通ってI90を西に進みSafeco Fieldに戻るという1周コースだった。ふだんからよく使う高速道路を通るので結構身近で面白そうだった。

会社の同期の友達の内海を誘い、出ることになった。参加費は40ドル。それほど高く感じなかったが、このお金の中から教育目的の寄付がなされるらしい。あと、家族で出ようかという話にもなったがそれはやっぱりやめた。このEmerald Bike Rideが近づくにつれ、自転車でトレーニングしなきゃなと思いながらできていなかった。

結局前日になり、さすがに自転車もそもそも走れる状態なのかを試さないとまずいと思い、家の近所を7マイル走ってきた。体はガタがきていた。必要なものを買おうと思い、BellevueのGregg’sという自転車屋でチェーンにさす油、パンク修理キットを入れるサドルバッグ、飲み物のボトルを買った。家に帰り油をさし、パンク修理キットを探し出して自転車にくっつけた。

この7マイル走った時点で体が結構疲れており、これは過去最低レベルの体力だなと思った。しかし結構楽しみではあり、かつ26マイルしか距離がないからなんとかなるだろうと思っていた。

当日編

当日はスタート時間が朝6時から7時半の間という感じで適当に決められていたものの、あまり遅くいくとI-5のCut-out時間に引っかかってしまうので6時半にスタートしようということにしていた。住んでいるアパートからSafeco Fieldまでは10マイルくらいあるので、1時間弱前には出発しないといけない。ということで5時40分くらいに出発した。前日に8時半くらいに寝たおかげで体調はばっちりだった。


自転車用の看板があるのが面白い

道に迷いながら会場に向かった。最近、昼は結構暑いのだけれど朝はいまだに10度くらいしかなく寒いことが多い。この日も朝6時は結構寒く、オレンジ色のウインドブレーカーを羽織った。道がわからず途中途中で逆走したりしていたが、同じ方向に向かう人たちが結構多くいたので逆走に気づくことができた。予定より時間がかかりながらSafeco Field脇についた。会場近くまで来たら、すでにどんどんスタートしている人たちがいた。

会場付近の様子

出発していくサイクリストたち。Boeingが協賛らしく看板が見える

われわれの組のスタート

合流し、さっそくスタート地点に向かった。スタートはなんとなく50人くらいずつスタートしている感じであった。一応盛り上げ役のお姉さんがマイクでスタートを宣言してくれた。しかし、みんな結構思い思いの自転車できていてとても面白かった。

普段、Seattleでよくみかける自転車はロードバイクが多い。けれども、この日来ていた人たちは本当に多種多様な自転車で来ていた。Burleyの牽引する車を引いている人、2人乗り自転車の人、2人乗り自転車の後ろにさらにもうひとつくっつけて3人乗り自転車の人、リカンベントの人、おばあちゃん、こどもなど。一番びっくりしたのは一輪車だった。一輪車の人は果たしてゴールできるのか怪しいレベルの速度で走っていた。

I-5のトンネルの中。

I-5のトンネルではみんなオー!とかホー!とか叫んでいた。なぜならトンネルで声が反響するので結構面白いのだ。

橋から見るマウントレーニアとレイクワシントン

風景はとても美しかった。高速道路のHOV Laneを止めてこのイベントをしているので、特に高速道路ではあまり車を気にする必要がなかった。そして速度を出さなきゃいけないレースでもないので、みんな思い思いに写真を撮ったり止まって話したりしていてリラックスムードだった。

レイクワシントンの橋の上から

Medinaの小学校に設けられた補給所

途中、Bellevue近くのMedinaに補給所があり、いろいろな食べ物が食べ放題であった。とは言っても個人的にはあまり走っている最中にいっぱい食べたい気分にもならないし、かつアメリカっぽい食事だったので、つまりはそれほど美味しくないので、あまり食べなかった。こんなものがあった。

  • クッキー(アメリカでよくある大きいやつ)
  • ドーナツ
  • カロリーバーみたいなもの
  • バナナ
  • ゼリーっぽい補給食
  • スポーツドリンク

スポーツドリンクはぬるかった。まあもしかするとぬるいほうが体にいいのかもしれない。クッキーとバナナとゼリーっぽいものをすこし食べ、また出発した。

MedinaとBellevueはSeattleに比べるとだいぶ落ち着いた雰囲気の森の中を走っていく感じであった。ときどきCotton woodの種が飛んでいた。途中、家族が沿道で朝ごはんを食べながら応援してくれていたので少し話した。

そのあと、本日2回目となるI-90の橋を今度は高速道路側を通り、Seattleについた。途中は結構辛かったけれど、最後のほうになってくるともう少し行ける感じがしていた。不思議なものだ。

ゴールをしたら参加賞の帽子をもらったあと、打ち上げ会場のPyramid Breweryにいった。帽子はちなみに自転車の帽子と普通のキャップが選べた。普通のキャップを選んだ。なぜなら普通の帽子をひとつも持っていなかったからだ。

走ってみていろいろ思ったことがあったけれど、やっぱりアメリカなのかSeattleなのかわからないけど、みんなやりたいようにやっているのが素敵だった。3人乗りしたい人はそうするし、おじいさんでもロードバイクで出るし、高そうなロードバイクのお兄さんもいれば太っちょのおばちゃんが安そうな自転車で出ていたりしてやりたい放題である。多様で面白い。

打ち上げ会場で食べたチキンストリップ

そこから2時間くらい話をしたあと、また10マイル自転車で走って家まで帰った。帰りは結構暑かった。帰ってからは疲れて倒れてすこし眠った。結局、イベント自体は26マイルだったけれど、行き帰り合わせると46マイル走った。いい週末だった。

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