「脳を鍛えるには運動しかない!」の感想

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読めば読むほど、本を読んでいる場合ではなく運動しなくては!という気分にさせてくれる本だった。学校の成績、うつ、不安障害、ADHD、妊娠・出産・閉経、薬物乱用、アルコール乱用、老化などさまざまな例に対して運動がどう効くかを丁寧にひとつずつ確かなエビデンスを示しながら伝えてくれる。

この本の冒頭は、運動をすることで学校の成績がよくなるという話からはじまる。運動を学校がはじまる前の「0時間目」として取り入れ、心拍計をつけて強度をコントロールしながら体育をやった結果、生徒たちの成績が優位に向上したという話である。この章を読むだけで、自分の生活にもこの0時間目を取り入れたらどうなることだろう!と思い始める。日本に住んでいたときは毎日朝自転車で30分走って会社まで通勤していたので、自然とこの0時間目を取り入れられたんだなあと感じた。たしかに、当時は朝からひと仕事した気持ちで、完全に100%の状態で始められていたものだ。まだ他のひとは眠たげな雰囲気の中。

他の精神疾患に効く話もなかなか面白い。この本のいいところは、決して「運動は薬の代わりになる」と断言したりしないところである。ひとによって症状はさまざまだし、薬が効くかどうか、運動が効くかどうかも人による。ただ、運動を生活に取り入れることで人生を楽しく豊かに過ごせるようになった人たちの例と、それに関する論文が紹介される。ストレスを感じたとき、気分が落ち込んでいるとき、そんなときに走ることでどれだけ救われるかが伝わってくる。

自分もこの本を読みつつ(実際にはKindleの読み上げで聴いた)、少し前からはじめていた運動を習慣に取り入れようと思った。どれだけ自分で続けられるかわからないけれど、運動することで救われることがわかったので、3日坊主になってもまた再開できる気がする。蛇足としては、この本はすごく長かった。読み上げで合計10時間くらいかかったのではないだろうか。実物の本見たことないけど、実際はすごい厚い本な気がする。ちなみに英語版のKindleだと$5.81なので、英語ができればそのほうがずっと安い。日本円だと2100円した。もう1つの蛇足としては、この本は日本語のタイトルがすこしキャッチーすぎるところで、中身のほうがずっと硬派である。英語のタイトルはシンプルにSpark。すこし日本語との差がある感じがする。

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