今日も一人、35℃の暑さの中、断水中の学校へ行く。ここ数日間は学校が夏休み一斉休業期間であり、さらにそのタイミングで水・電気系の工事中なので不便極まりないのだけれど、家にいては何もしないのでとりあえず通う。街路樹の大きな葉がたまに地面に落ちている通い慣れた道を、葉っぱをわざと踏みつつ走った。
部屋につくと自分の机の上には昨日結局解けなかった、ランキン-ユゴニオの関係式の導出がそのままになっていた。それをうっちゃり、電磁場中の荷電粒子の問題をまず解いた。ローレンツ力で高校生を思い出したけれど、高校生の俺はどうやって微分方程式を解いていたのか不思議になった。連立微分方程式なんて解けたはずないのに、同じような問題が出てた気がする。結局ラプラス変換。
それから積分とか微分方程式とか二次曲面の問題とかやって、6時を過ぎたので靖国神社へ行くことにした。昼間の九段は機動隊と街宣車が騒いでいたらしいけれど、俺がたどり着いた、6時半頃には静かな空間が広がっていた。空は夕焼けの時間の少しあとの、完全に暗くなる前のきれいな色で、一の鳥居を残った明るさが照らしていた。
手水を使い、手と口を洗った後に、賽銭を入れ、二礼二拍手一礼をし、参拝した。安らかに、と思う。過去があるから今がある。今朝、爺ちゃんが「俺の弟はラッパ手で、渡河作戦で戦死した」「新京からシベリアに連れて行かれた」という、もう何十回も聞いた話をまた言っていたのを思い出した。三の鳥居の横に展示してある遺書をみると思いがこみ上げる。
時間帯からか、会社帰りのスーツ姿の人が多かった。
坂の下から来ると、3つの鳥居を、靖国神社ではくぐることになる。そのたびに礼をして、自転車まで戻り、また馬場へ。馬場の駅でしんぺーとヤンに会い、池へ。最近のことを話して、モストロ軽いなーとかそんなこと、それから自転車の話をした。いい時間だった。沖縄楽しそうだなあ、院試がなければ行けるのに。
それから海峡に行き、少し話して出てきて、また研究室に戻った。一人で反省会をして、歌を唄ってから帰宅。帰り道、街路樹が大きくうなっているように見えた。
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