めっきり冬の空気がはりつめている。自転車が走ると、その張り詰めた空気が、すぱすぱと切れながら進む。気温が低くて、朝が寒くて、いつもは見えないような遠くの空が見える。多摩川からは毎日、富士山が町田のほうに見えた。案外大きく見えるなあと思う。
さて、今週1週間はずっと風洞に行っていたので、ほとんど世間の喧騒から離れて暮らしていた。毎日、朝に75分くらいかけて風洞にでかけ、夜は遅いときは11時過ぎに帰ってきていた。その間中、ずっと風洞で実験。というか準備・セッティングが大半だったけれど。帰りは帰りでものすごく寒い。体感温度を計算したら、-7℃とかになった。
やっぱり、毎日自転車で50km近く走っていると、日に日に体調がよくなってくる。最初はつらかったけれど、今は段々楽しくなってきたし巡航も上がってきた。冬の寒さにも慣れてきた。やっぱり自転車、いいなあと思う。帽子+ヘルメット+マフラー+手袋という完全装備だ。でもシューズカバーがないから足の感覚はなくなる。
ということで何をやっていたかを簡単に、1日1パラグラフで書いてみよう。
- 1日目
風洞初日。いきなり遅刻して申し訳なくなるも、誤るタイミングを逸する。荷物を持って風洞に運び、準備をしだす。ミーティングを行う。圧力計が午後3時ころにようやく到着し、圧力較正をする。この日行ったのは主に差圧計だけど、数が多いので時間がかかる。共試体の組み立てをしていて時間がすぎた。ネジや圧力較正のマウントが足りず、現地調達する。参加人数:研究室から7人。JAXAから1人。
- 2日目
この日は初の自転車で通った日。午後に着く。まだ圧力較正は終わっていない。非定常の圧力較正を自分が行った。景気よくもれるのでシールテープを使ったらなんとかなった。配線や模型などの準備も進む。しかしとてもではないが、この日中に吹ける感じではない。夜は原付にぶつかられる。手をすりむいた。研究室:5人、JAXA:1人。
- 3日目
Oリングを買いつつ到着。でもすこしOリングが大きい。模型の取り付け、チューブの配線などを行う。なんだかやっぱり終わらずに1日が終わる。3日目になっても吹けないとは・・と思う。JAXAの工作室で非定常圧センサ用の風防をSUSで製作。研究室:5人、JAXA:1人。
- 4日目
遅れる。午前中はチューブの固定などを行って、フランジを取り付けたら終了。午後にシュリーレンのセッティングや、制御系のセッティングを行う。この日も最後に吹けるかな・・と思ったけれど吹けずに終了。悲しくなる。精神的に吹けないとつらい。金属・金属用の両面テープ最強。研究室:3人、JAXA2人。
- 5日目
朝行ってみると、サーボが動かないという。556をかけてぐりぐりまわしてなんとか回るようにする。原因は過負荷。まあその理由もわかるけれど。ということで、午前中に1回吹けた。マッハ1.7。アルミテープは少しはがれた。圧力計が何個かおかしい値を出している。ということでそれを直して午後に吹いてみようと思ったら、風洞が壊れる。風洞が壊れたまま何もできずに1日が終わる。研究室:3人、JAXA1人。
ということで、1週間で1回しか吹けなかった。まあでも1回でも吹けたからそれはよかった。データを持ち帰ってきたけれど、解析が実は結構楽しい。自分で1からやった実験ででたデータの解析は楽しいんだなあと思う。ほとんどまだデータはないけれど。来週は非定常圧もとるぞ!FFTやるぞ!校正値も入れたマクロかプログラムも書くぞ!
とりつけたインテーク。
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