アメリカでの手続きに比べ、日本での手続きは非常に面倒である。セキュリティがアメリカよりだいぶ厳しいこと、形式主義的な手続きが多く、規制が多いこと、インターネットに対応してないものが多いことなどが挙げられる。手間(=工数)も時間も多くかかり、なかなか引っ越しが終わらない実感がある。今回は行った手続きを今後のために書いておこうと思う。ちょっと文句が多くなってしまった。
- 転入届
- 市役所で実施。1時間半程度で終了。
 - 海外からの転入の場合、戸籍謄本、戸籍の附票、パスポートが必要である。しかし戸籍の附票をゲットするのが著しく難しく(戸籍を郵便で取り寄せなければならないが、それには本人確認書類として住民票が必要(ただし住民票はない))、ニワトリが先かタマゴが先か状態であった。戸籍謄本はたまたま持っていた。
 - 電話であらかじめ交渉した結果、戸籍の附票はなくてもいいということになった。Everything is negotiable.
 - 住民票という概念がないアメリカから引っ越してくると手続きの多さと困難さにめまいがする。市役所の人はとてもいい人だったのが救い。
 
 - 児童手当申請
- 転入届を出しに行った際に続けて隣の窓口で申請。すぐにできた。振込は数か月先になる模様。こども1人につき月1万円。
 - アメリカにはこういう制度は一切ないのですばらしい。
 
 - 医療証申請
- 転入届を出しに行ったついでに、医療証(こどもの医療費助成の紙)を申請しようとした。
 - しかし保険証がないとだめらしい。
 - そのため、後日また市役所を訪問し、そこで医療証をもらった。これでこどもの医療費は無料となる。
 - これもアメリカにないすばらしい制度。
 
 - マイナンバーカード申請
- 転入届を出しに行ったついでに、マイナンバーカードを申請するための紙をもらった。
 - 紙にはQRコードと番号が記載されており、QRコードを携帯電話で読んで、写真を撮ることで申請できる。この携帯電話による申請が最も早い方法らしい。
 - 最も早い方法と言えど、申請してから1ヵ月待つ必要がある。めちゃくちゃ長い。ひどい仕組みである。そもそもなぜ番号があればよいのに物体であるカードが必要で、カードを1ヵ月も待たないといけないのだろうか。番号という概念が重要だったはずなのにいつの間にかカードというモノに本体がうつっており、アニミズムを感じさせる。
 - アメリカにも同様の仕組みであるSocial Security Numberがあるが、重要なのは番号だけである。カードはペラペラした紙で、銀行や証券会社、クレジットカード、アパート契約などいろいろなときに必要になるが、必要なのは番号だけなのでみんな暗記してその場で書くだけである。ちなみに、下4桁がなぜか初期認証に使われることが多い。
 
 - 自動車免許住所書き換え
- 最寄りの警察署に住民票を持っていき、住所を変えた。
 - ちなみに最寄りの警察署というのがすごく遠く(田舎なため)、電車と歩きで1時間以上かかった。
 - 新型コロナが流行っているにもかかわらず、警察署の中は免許更新や住所書き換えの人でごった返しており、エアコンもなかったためすごい暑い。ひどいオペレーションである。
 - なぜネットで手続きができないのか謎。ワシントン州はネットで免許証の住所変更完結した。
 
 - 銀行住所変更
- ネットで完結するもの、完結しないものといろいろ。
 - ネットで完結しないものは非常に面倒で、郵送や直接窓口に行かないといけない。郵送や窓口の手続き自体は洗練されていて隙がないけれど、やはりネットで完結しないと手続きが週単位で終わらない。
 - ネット社会であるところのアメリカからくると未開の地に迷い込んだかのようだ。
 
 - 証券会社住所変更
- マイナンバーカードの写真のアップロードが必要である。これもひどい運用であり、なぜカードというモノの写真が必要なのか意味不明。番号が重要なのかと思いきや、重要なのはカード本体であり、写真であった。番号だけ登録すれば住所関係ないのでは。
 - 上記のようにひどい運用のため、マイナンバーカードをゲットできるまで(住民票登録から1か月後)、住所変更ができない。いつまでも引っ越し手続きが終わらない。
 
 - アパートの鍵受け取り
- 引っ越しの日までに最寄りのミニミニに鍵を送っておいてもらい、そこで受け取り。
 - ミニミニは事前のメール対応が最悪だったが、鍵の受け取りを担当してくれたお姉さんは丁寧ですこし見直した。
 - 店舗によってサービスの質が違うのかもしれない。
 
 - 電力会社契約
- 電力会社は星の数ほどあるのでだいぶ悩んだ。
 - 新電力比較サイトを参考にし、一番安そうなHTBエナジーにした。
 - アパートの部屋が30Aかと思いきや40Aだったので、本当は熊本電力のほうが安かったかもしれない。
 - いまのところ何の問題もない。毎日の電力量の移り変わりが見えて面白い。このサービスはシアトルとほぼ同じ。
 
 - ガス会社契約
- 自由化前は東邦ガス一択だったが、いまは都市ガスでも会社を選べる
 - なぜか安いので中部電力にした。中部電力という名前にもかかわらずガスなのが紛らわしい。
 
 - 水道会社契約
- 電話しただけ。すぐに使えるかと思いきや、実際に水道が使えるようになったのは電話から数時間後だった。
 - 料金は口座引き落としがコンビニ払い。コンビニ払いは手数料がかかるみたいなので、口座引き落としがよさそうだ。
 - 水道は選べないので、競争がなく、そのため電気やガスに比べてサービスが遅れている印象。
 
 - インターネット会社契約
- コミュファ光になった。理由は、引っ越し先のアパートがすでにコミュファ光を引いており、月額費用ゼロで使えたため。運がよかった。
 - コミュファ光がなかったら、DTI光にしようと考えていた。2年縛りなどの縛りがなく、好感が持てたため。
 
 - 携帯電話契約
- エキサイトモバイルにした。Simを3枚購入し、従量制のプランである。
 - あまり使わなければ安そう。もっと安いプランも他社でありそうだが、ちょっと理由があってエキサイトモバイルにした。いまのところ快適である。
 - 値段は1ヵ月あたり家族(SIM3枚)で3000円ちょっと。1年後に縛りがなくなるので、ほかのSimで安いのがないか見直しをする。
 
 - 小学校入学手続き
- 市役所で紙をもらう
 - 小学校で手続き。日本の小学校は手続きが電子化されておらず先生が大変そう。
 - ランドセルその他の準備。ランドセルはこどもの祖父・祖母に買ってもらった。
 
 - 引っ越し
- トランクルーム荷物搬入。アパートの入居日にヤマトに来てもらって搬入した。必要のないものも多かったり、必要だけど実はすでに手放していたものなどもあったりしたので事前に必要なものは買っておいてもよかった。
 - 航空便荷物搬入も同じくアパートの入居日に日通に来てもらった。航空便は量が少ないが、必要なものが中に入っているので(たとえば布団とか鍋とか)、初日に到着したことはありがたかった。
 
 - 家電助付け
- 洗濯機は自分で設置した。引っ越し屋さんに頼むと数千円の追加料金だったため。水道をつなげ、排水管をつなげて、水平の調整をした。問題は、下水道のにおいが戻ってくること。建物側に排水トラップがついているのだが、どうもうまく働いていないようだ。アパート管理会社と交渉して直してもらいたい。(追記)いろいろ調べてみると、下水道が通っておらず、浄化槽が使われているようだ。浄化槽の場合、排水トラップはあまりうまく働かないことが多いらしい。しょうがないので封水をこまめに補給してやることにする。
 - ウォシュレットを自分で設置した。水道の栓を閉め、既存の便座を外し、ウォシュレットの便座を取り付け、分岐栓を取り付け、タンクとウォシュレットに配管をつなぐ。漏れずにできた。
 - シーリングライトも自分で設置した。もう何回もやったし、直感的なので簡単。
 - 物干しざおを取り付ける突っ張り棒をとりつけ。ベランダの上下に突っ張るタイプだ。
 - ルーターは必要だと思って手で運んできたが、実際にはすでに光終端装置プラスルーターが備え付けだったため必要なくなってしまった。
 
 - 家電・家具購入
- 掃除機がなかったので買った。マキタのCL107FDSHWにした。今のところ快適である。吸引力はそれほどないが、軽くてすぐに使えるのが便利。
 - 電子レンジがなかったので買った。シャープのRE-SS10Xにした。説明書といっしょについてきたレシピ集が便利。きのこ丼をよく作って食べてる。
 - 食洗器を買おうと思ったら、弟がくれるというのでもらった。PanasonicのNP-TR9-C。今のところ順調に使えている。分岐水栓はCB-SXH7を使用。分岐水栓をつける際にカバーナットがめちゃくちゃ固く、もう動かないかと思ったが、アメリカで買ったごついプライヤーで格闘していたら何とか設置できた。アースをするところがなかったので、コードを延長し、かつ100円ショップでケーブルカバーを買ってきて配線した。
 - ダイニングテーブルがなくて、自分の在宅勤務や、こどもの宿題、ご飯を食べる机などがなかった。我慢しようかと思っていたが耐えきれず、IKEAでヨックモックを購入。椅子つきなのに15000円と破格。気に入らなかったら返品できるので気に入るかとりあえず試してみる。
 - エアコンは1台(4kW級)持っていたが、寝室とダイニングルームの2つは必要だろうということで、とりあえずもう一つ購入した。SRK22-TY。本体をインターネットで購入し、据え付けは、くらしのマーケットで松尾設備さんにお願いした。量販店で買うよりトータルで値段も安く、かつ時期的にも早くつけられてよかった。
 
 - クレジットカードとQRコード決済
- 日本はちょっと前までQRコード決済ですごいいろいろキャンペーンをやっていたみたいだったが、今はそれほど祭りというわけでもないらしい。ただQRコード決済は非常に便利で、いままで現金しか使えなかったものがPaypay使えたりするのが非常にうれしい。
 - クレジットカードは、VISA LINE Payカードが3%のポイントバックで最も得だという話だったので、契約した。
 - QRコード決済はPaypay、d払い、LINE Pay、au pay、ファミペイ、楽天ペイなどだいたい全部インストールしてみた。が。普段使っているのはd払い(上記のクレジットカード経由)。これが最も得で、3.5%ポイントが返ってくる仕組み。
 - LINEポイント、dポイント、楽天ポイント、Tポイントなどが貯まった分はそれぞれLINE証券、日興フロッギー、楽天証券、SBI証券で投資信託かETFを購入する予定。
 
 - ふるさと納税
- あとで試す。来年いくら税金払うのかを予測しないといけない。
 
 - 車
- カーシェア
 - 購入するかどうかは考え中。
 
 - 不用品譲渡
- ジモティやメルカリで、いまの家では必要のないものを売る
 - アメリカ生活の間にもう使わなくなってしまったものや、家の違いから使えないものなどを売る
 
 
  
  
  
  

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