2023年サンクスギビングに電子書籍について考えていること

すでに電子書籍のヘビーユーザーになって5年くらいが経とうとしている。電子書籍は非常に便利で、長所を上げたらきりがないが、もっとも個人的にありがたく使っているのは次の点である。

  • 読み上げができること
  • 物理的に本が買える状態になくても本を買えること
  • 図書館に行かなくても本が借りられること

読み上げはかなり便利な機能で、おもにGoogle Play Booksで使っている。Kindleも読み上げができるのだがなぜか自炊したePubやPDFは読んでくれないので今はあまり使っていない。特に、運転しているとか料理しているとかのときに読み上げると本がもりもり読めてとても良い。

物理的に本が買える状態にない、とはどういうことか?それは日本国外に住んでいるときに日本の本を買いたいときである。たとえば「同志少女よ、敵を撃て」が面白いと言われてもアメリカに住んでいたりすると、日本のAmazonに多額の送料を払って買って数週間待ったり、アメリカの紀伊国屋に多額の追加費用を払わなくとも、すぐに本を買って読み始められる。

さいきんはアメリカの図書館のみならず日本の図書館も電子書籍に対応し始めた。日本にいたときに住んでたときに使えていたのは、愛知県図書館の電子書籍名古屋市図書館の電子書籍である。愛知県図書館の場合はbReaderもしくはブラウザ、名古屋市図書館はブラウザで電子書籍が読める。また、ワシントン州の図書館の電子書籍は、たいていLibbyかKindleで本が読める。これらも、遠隔でも使えるのでとても便利である。

もちろん、紙の本に対して電子書籍がベストだというつもりはない。単純に読む分には紙のほうが集中しやすいし、人に貸したり開きっぱなしにして勉強したり、重しに使ったりできる。ただし、紙は読み上げられないし、増えてくると管理が大変(本棚は常にいっぱいになる運命になる)だし、日本に住んでないと厳しい。いいところと悪いところがある。

電子署名を読む際の課題

電子書籍は読み上げる分には携帯電話で読み上げればよいのだが、実際に目で読む場合には課題が多い。まずは囲い込みの問題である。おそらく最も有名な電子書籍端末はKindleだが、これはAmazonで買った本もしくは借りた本しか読めない。つまり、上記の例でいえば、Google Play Booksは使えないし、愛知県図書館も名古屋市図書館も本は読めない。Libbyも使えない。これらの点が相当いまいちであり、たとえばKindle PaperwhiteとかKindle Oasisとかも買っても相当不満が残る(というかいま現在不満である)。

携帯電話やタブレット(iPadとか)で読む方法もあるが、これらは本に集中するという意味でいまいちである。携帯電話はいろいろな通知が来て曲者だし、タブレットも含めてバックライトが強く、なかなか集中しにくい。

これらの点をすべて解決してくれそうなデバイスがないかなと探していたら、それっぽいものがあった。それはBOOX Pageである。$249.99と結構高いが、Androidが入っていて、KindleでもLibbyでもbReaderでもブラウザでも読める。これはめちゃくちゃ魅力的である。読み上げもどうやらできるようだ。もっといえば、たとえば漫画のアプリを入れれば漫画も読めるであろう。

懸念点としては寿命だろうか。Android 11が入っているのでAndroidのセキュリティアップデートがなくなったら文鎮になってしまう可能性があることである。ただちに文鎮にはならないだろうが、やはり何年も使い続けたくてもそうはいかないタイプのデバイスであることはたしかだ。

うーん買うべきか。

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