運動するときに心拍数を測る必要があるため、普段はいつもつけている時計のFitbit Senseを使っている。しかし、このFitbit Senseは心拍数(ハートレート)がはちゃめちゃに出ることがよくあり、運動強度を正しく把握できないことが多い気がしていた。そこで、今回はXOSSの胸に取り付けるXOSSのハートレートセンサーとの比較を行ってそのはちゃめちゃさを検証する。
行った運動は2つ。室内サイクリング1時間および屋外での10kmのランニングだ。Fitbit Senseは運動の種類を事前の選べるようになっており、それぞれ適したモードを選んだ。XOSSのハートレートモニターは胸に取り付けて計測するタイプであるため、一般的に非常に精度が高い。一方で、Fitbit Senseは腕時計タイプであるため、それほど正しくない値を出すことが想定される。
ランニングに関しては、Fitbitのアプリから.tcxデータをダウンロードしたものと、Wahooのアプリで記録したXOSSのハートレートのデータをStravaに転送し、Stravaから.fitデータをダウンロードしたものをPythonを用いて読み込み、可視化した。
室内サイクリングのデータはGPSデータがないためかFitbitのアプリからダウンロードできなかった。そのため、単なる画像を目で比較することにする。
ランニング10kmの記録
オレンジ色がFitbit、青がXOSSのハートレートモニターだ。思ったより動的な挙動は似ているものの、全体的にFitbitのほうが高い値を示している。平均はXOSsは144,一方でFitbitは149だ。Fitbitは最高167くらい出ているが、これは実感とだいぶずれているように思う。10kmを信号で止まったりしながら1時間15分くらいかけて走っているペースである。一方でよくある最高心拍の式(220-年齢)を考えると、最高心拍は180程度であるはずで、167は93%の強度である。90%を超えると継続した運動はかなり厳しいし、こんなに頑張って走っていない。
XOSSのセンサーは信号で止まったとき以外は140-160の範囲内で上下しており、実感と合う。また、信号で止まったときの心拍数の変化もきっちりとらえられているように見える。Fitbitは心拍の下降がとらえられているときもあればそうでないときもある。
室内サイクリング
ジムにある自転車で走ったときの記録を二つ載せる。fitbitのデータは取り出せないのでにらめっこするしかない。
この2つをじっと見比べると、XOSSのハートレートセンサーは平均111で最大130なのに対し、Fitbitは平均132で、最大は142くらい出ている。平均111と132は全然強度が違うので、Fitbitはほとんど強度トレーニング、特に室内サイクリングには役に立たないことが分かる。
まとめ
Fitbit Senseはあまり心拍をターゲットにしたトレーニングには役に立たない。やはり胸につけるタイプのハートレートセンサーを使うことが心拍をターゲットにしたトレーニングには必須であることがわかる。
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