手挽きコーヒーグラインダーを買った

日紀

長い間悩んでいたがコーヒーグラインダーを買った。タイムモア C2である。まだ使い始めて3日しか経っていないが、いまのところおいしい安定した味のコーヒーを飲めるようになって非常に満足している。ずっと使い続けると印象が変わるのかどうか気になる。

経緯

この前、「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」という本を買って読んだ。この本を買った理由は2つ。

  • コロナになって家でコーヒーを毎日いれる生活になって2年たって、少しずつ味がわかってきたこと
  • 前にYouTubeでこの本の著者の動画を見て、コーヒーの淹れ方がとても参考になったこと

この本を読んで、コーヒー豆の種類、後処理の仕方、淹れ方などいろいろ参考になったが、特に自分の淹れているコーヒーとのギャップがあったのはグラインダーだった。本にはこうある。

コーヒーは非常にシンプルな飲み物です。水とコーヒー豆だけなのですが、グラインダーが生み出す粒度分布の差が、味わいに劇的な差をもたらします。良いグラインダーを買うことが美味しいコーヒーへの第一歩です。ですので、ぜひグラインダーには惜しまず投資していただければと思います。

世界一美味しいコーヒーの淹れ方

コーヒーを入れるには、ドリッパー、ケトル、スケール、タイマー、フィルターなどの器具がいろいろあるが、ここまで書いてあるのは読んだ限りコーヒーグラインダーだけである。特に、安い電動プロペラグラインダーがdisられている。ちなみに俺が愛用しているのは安い電動プロペラグラインダーである。

実際、毎日コーヒーの味が違うなと感じていた。プロペラグラインダーは原理的にディストーションが大きい。特にその中でも細かい粉がおいしくない味を生み出していると書いてある。そこで、プロペラグラインダーを使っても細かい粉を取り除けばよいというので、茶こしで細かい粉を除いてみた。本にもお勧めされている。

… 100ミクロン以下の微粉を取り除きたい場合は、140メッシュの茶こしの購入をおすすめします。(中略)微粉を取り除くことで、過抽出によるエグ味や収斂味の発生を抑えることができますので、ぜひお試しください。

世界一美味しいコーヒーの淹れ方

茶こしを使うとたしかにえぐみなどの嫌な味はだいぶ除けることが分かった。一方で、細かい粉を除くと味がすっきりする代わりに物足りなさがついてくることもわかった。そして、プロペラグラインダーの挽目が安定しないので、茶こしを使っても味は安定しない。美味しい日と美味しくない日がある。

常においしいコーヒーを飲むためにはグラインダーを買うしかないと思い立った。

選定

グラインダーはピンキリである。例えば「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」で紹介されていたのはカリタ Next Gコマンダンテ C40である。5万も6万もするので、ちょっとどうしようかなという感じの商品たちである。これらのやれることはコーヒー豆を砕くことだけである。このお金を使えば本を20冊とか買えるし、パソコン買ってプログラミングもできる。

数千円くらい、特に手挽きは面倒なので電動がいいなと思っていた。しかし安い電動グラインダーはいいのがない。電動と質の二つを追い求めると買える商品がなさそうだったので、手挽きにすることにした。ハリオやカリタなどの2000-3000円くらいのセラミック刃の手挽きグラインダーでいいかなと思った。

しかしレビューを見ると、けっこうコーヒー豆を挽く作業は疲れる筋トレ作業であると書いてある。辛そうだなあと思っていたら、タイムモアがいいぞというtwitterを見た。そこで調べると今ならタイムモア C2がそこそこ安く、ステンレス刃でディストーションも少ないらしい。ハリオのスマートGなどと比べたレビューも見たが、ディストーションはタイムモア C2のほうが小さく、味の安定が望めそうだった。

タイムモア C2は黒、白など基本的な色のほかに、特別カラーで赤と青がある。赤がかっこいいなと思ったので赤にした。

使い勝手と味

使い勝手はすこぶる良い。

  • 電動に比べると手で挽かなければいけない手間はあるが、ベアリングが良いからなのか非常に軽い挽き心地で、筋トレ感はなく、1分もかからず挽き終わる
  • ディストーションは少なく、味が安定しておいしくコーヒーが淹れられる。いままでのグラインダーとは全然違う
  • 容量が20gと少ない。毎日35gの豆を使って500mlのコーヒーを淹れているため、2回にわけて挽く必要がある。
  • 挽いた後の粉が静電気でくっつく場合がある。水をすこしかけるといいらしい。
  • 粉が電動よりもやや散らばりやすいため、粉を散らばさないよう、散らばったら掃除機をかけるよう注意が必要。慣れたら大丈夫かも。

このグラインダーなら安くてまずい豆でもおいしく淹れられるんじゃないかという気がしてくる。たぶんこれは真実ではなくて、まずい豆はまずいのだろうが、ちょっと試してみたい。

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