前にシアトルに住んでいたときに行きたいと思って行っていなかったのがイエローストーン国立公園 (Yellowstone National Park)であった。結局行けなかったなと思っていたらまたアメリカ勤務になったので、このチャンスに行こうと思い、宿を予約していってきた。4泊5日の旅(そのうち2泊はNational Park内に宿泊) なので1日ごとに書く。
計画
イエローストーンは最低でも丸2日見ないと、見どころ的に厳しいというのがだいたいの経験者の意見であった。メジャーどころだけを急いで観光するのではなく、余裕をもっていろいろ見たい場合は1週間くらいとっておいたほうがよいらしい。今回は3日休んで、土日を追加して5日で行く予定にしていたが、移動に片道1日半くらいかかるため、実質丸2日くらいが現地滞在になった。
移動は800マイル程度なので、平均70mphで進めば12時間くらい運転すればいけるのだが、それは強行日程で嫌だという意見が家族から出たので1日半で移動することにした。すなわち、行きはどこか途中で泊まって、2日目午前中に現地到着、帰りは午前中に観光して午後に家に向かって出発し、途中で泊まって次の日夕方に家に着くというようなプランである。
よく、イエローストーンの南側にあるGrand Tetonも一緒の機会に行く人がいるが、今回は時間がないのであきらめた。Grand Tetonは岳という漫画を読んでいたら出てきて、1回行ってみたいがまた次回にとっておいてもいいかもしれない。
準備
下記の準備をする。
- 食べ物
- ガソリン
- 車の空気圧など整備
- 着替えなど
アメリカをロードトリップする際に多くの日本人にとって大きな問題となるのは食べ物である。アメリカは広いわりに地域の名物などにとぼしく(ないとは言わないが)、サンドイッチ、ハンバーガー、サラダ、中華料理などになる。これらは毎食食べるにはつらいことが多い。円安の今、値段も高い。そこで、カップ麺や電子レンジでチンするごはん、インスタント味噌汁、野菜や果物を持っていくと便利。電気湯沸かし器もホテルにないことがあるので、電気湯沸かし器や炊飯器の類も持っていくと役立つ。ついでに、お皿や箸、スプーンなども持っていくと箸不足に悩まずに済む。
ガソリンをいれ、車の空気圧などをいれておく。バッテリーが使えなくなったときのため、ジャンプスタートするケーブルなどもあるとよい。
着替えは現地や途中で洗濯機・乾燥機が使えるかどうかによって量が変わる。ホテルでコインランドリーがあるか、またはAirbnbで洗濯機乾燥機が使えれば、日数分の着替えを持っていく必要はない。
今回はCostcoで事前にガソリンを入れ、タイヤの空気を入れ、フォーのカップ麺や野菜、ポテトチップスなどを準備して持って行った。 車はアウトランダーという名前で、そこそこ荷物が入る。
1日目運転
1日目はSeattle, WA (シアトル、ワシントン州)からButte, MT (ビュート、モンタナ州)までの600マイル(970 km)。キロメートルに直すとかなり長い感じがする。朝8時くらいに家を出発し、まずはガソリンが尽きるSpokane, WA (スポケイン、ワシントン州)まで走った。途中で1回トイレ休憩。SpokaneのCostcoに行って、ガソリンを入れ、ピザとホットドッグを買ってまた出発。ずっとI-90を走っていくが、途中でこの区間は風景が変わるので面白い。ざっというと、
- シアトル近辺:都市。制限速度は60 mph (97 km/h)。
- シアトルからSnoqualmie Pass:森と山。山を登るところでは遅いトラックが右端を走る。制限速度は70 mph (113 km/h)。
- Snoqualmie Passを超えたところからVantage:森がなくなり、砂漠になり、風力発電の風車がたくさん見られる。コロンビアリバーの峡谷はとても壮大なので一見の価値がある。
- VantageからSpokane手前:だいたい砂漠で乾燥していて、たまに街が登場する。道がひたすらまっすぐな箇所がある。気温はシアトルあたりと比べてぐっと高くなり暑い。
- Spokane近く:森が登場し始める
- Spokane:ビルとかが登場するがシアトルと色が違い、全体的に茶色っぽい。
Spokaneで補給したあとはYellowstoneに向かってひたすら走るが次のような感じ。
- SpokaneからCoeur d’Alene:あまり境目がない。Couer d’Aleneはアイダホ州。アイダホ州に入るとガソリンが急激に安くなる。Spokaneではガロン4.5ドルくらいだったがアイダホに入ると4.0を切ってくる。なのでSpokaneでガソリンを入れるよりアイダホで入れたほうが得。
- Coeur d’Aleneからしばらく:山。山を下ったり登ったりを繰り返しているとモンタナ州に入り、モンタナに入ってもしばらくは山で、日本の中央道を走っているような感じ。
- モンタナの途中から:平原。右を見渡しても左を見渡しても平原で、たまにポツポツ木がが生えている感じ。砂漠ではないが森になるほど雨が降らなさそう。ひたすら何もないので、坂道があるだけで、「お、坂道があった!」などと思うようになる。制限速度は80 mph (129 km/h)
到着地であるButteは100年前までは銅鉱山で栄えていた街だが、現在では寂れており銅鉱山の跡地の見学ツアーや、有毒の池などが見ものらしい。中心部は歴史がある建物が並び、見ているのは結構おもしろいが、街にいる車は4台に1台くらいの割合でフロントガラスが割れており、家も崩壊しかけているのが多く、寂れている。泊まったAirbnbの家はきれいだったが隣の家は崩壊しかけていた。
Safewayで食べ物を買い、それを食べてから1日を終えた。
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