ついにSeattleでワシントン州の免許を得た話

去年の10月末にシアトルに引っ越してきてからすでに丸三ヶ月間アメリカで過ごした。はじめの1ヶ月はEnterpriseで借りたインパラという大きな車を借りて生活し、次の1ヶ月はKiaのRioという小さめサイズの車を借りて生活していた。運転免許を早くとらないとなあずっと思っていたのだが、取れていなかった。

免許を取らなかった理由のひとつは、日本とワシントン州の間で協定が結ばれ、日本の免許を提示することでワシントン州の免許を取る際の筆記試験および実技試験が免除されるという話が出てきたからだった。日本領事館から発表された内容によると、2017年1月から、この協定が発行され、日本領事館にいって日本の免許証を持っているという証明さえもらえれば、あとはDrivers License Officeにいって事務手続きをすればOKとのこと。このプロセスを使わない場合は、教習所に行ってお金を払って筆記試験と実技試験を受けなければならず、筆記試験も勉強が結構面倒なこと、実技試験は縦列駐車を歩道から30センチ以内でできなければならなかったりして、すこし面倒だった。

早速年が明けたので免許を取るぞ!と思って領事館にバスで行った。ダウンタウンの北東側の大きなビルの5階にあるので、そこに行って申請した。しかしその日にはその証明が受け取れないらしく、後日受け取りということになった。しかし、この日からいつ終わるかわからない出張の旅に入ってしまった。ので、結果的に次に来るのは1ヶ月後になってしまった。1ヶ月経ってからようやく友達の車で領事館に連れて行ってもらい、免許の証明の紙をゲットした。18ドル現金。

蛇足だけれどシアトル来てから現金使う機会は日本にも増してないので、すごい久々にドルを数えた。ほとんど使わないのでいまだにどんな硬貨があるのかどんな紙幣があるのかよくわからない。必要なのはコインランドリーと日本領事館くらいだ。何人かでレストランでご飯を食べても、割り勘にもできるし個人個人の分を個人個人のクレジットカードで払うこともできるので、現金のやり取りが少ない。小さなフードトラックとかタクシーとかでもSquare持ってるのでカード払いできる。

必要なものをゲットしたので、休みの日にも開いているDrivers License Officeにバスで行った。建物の中はSSN事務所とかよりよい雰囲気。建物に入って最初はどこで何をすればいいのかよくわからなかったが、とりあえず列があったので並んだ。そしたらそこが受付だったらしく、免許欲しくて日本の免許の証明持ってるんだけどと言ったら、愛想の良いお姉さんがパーフェクトだと言って受付番号が書かれた紙をくれた。

番号にはアルファベット1文字と3桁の番号が書いてあり、その番号が呼ばれたら12個あるカウンターの指定された場所に行くという方式。これはSSN事務所でもほぼ同じ仕組みだったと思う。Fなんちゃらが立て続けに5個進んだ次はRが続いたりして、どういう順番で流しているのか今ひとつわからない仕組みだった。自分の番号はF443とかだった気がする。

呼ばれて行ってみるとよくいるタイプの百貫デブタイプのおばちゃんが対応してくれた。愛想はよくない。下記の書類を渡した。何を持っていけばよいかはワシントン州の自動車免許のサイトに詳しく書いてある。今回はパスポート、免許証、VISAの合わせ技だ。

  • Pre-applicationのConfirmation numberを印刷した紙
  • 日本領事館からもらってきた日本の免許の証明
  • 日本の免許証
  • パスポート(VISAつき)

最初、日本の免許証ではなく国際免許を渡したら、いやそれじゃないと投げて返された。日本の免許なんて渡してこの人読めるのだろうか、と謎だったが何やら確認していた。そのあと、いくつか本人確認みたいなもの(何歳?とかそういうやつ)をしてから、視力検査をした。視力検査の機械がその受付ひとつひとつに備えられているので、そこでそのまま実施した。

その機械を覗き込んで中に表示されているアルファベットを読めと言われるのだがリスニング能力が低いためどの列を読めと言っているのかわからず何回か聞き直した。赤い表示が枠の内側に見えるか外側に見えるかみたいなことも聞かれたが、そもそもどこの枠のことを言っているのかがよくわからなかったりした。あと、最後にメガネを外して視界の端っこの方に赤い点滅が見えるかどうかのチェックみたいなのがあった。

ドナー登録をするかどうかを聞かれたのでYesと答えた。それらが終わって、電子サインみたいなのをして、表示内容に間違いがないことをざっと画面で確認して、クレジットカードで支払い。クレジットカードよりデビットカードのほうが安く、また現金のほうがもっと安いようだ。現金はもちろんもってなかったのでクレジットカードで支払った。89ドル+3%カード手数料。その後向こうで写真撮って終わりだと言われて、30秒くらい待ったら呼ばれたので写真をとった。

その場で紙の免許証がもらえて、プラスチックは後日郵送になる。いきなり順番が来たのでなんとなくにやっとした感じでひどい写真になってしまった。うわあと思いながらもうあとには戻れないのでまたバスに乗って帰った。

免許をゲットする効用は車を運転できるだけではなくて、身分証明書の代わりに使えるというのが一番大きいと思う。そこらへんのスーパーでビールを買うときにも必ず身分証明書の提示を求められるので、いつも唯一の身分証明書であるパスポートを出していたのだが、これからはパスポートを提示する必要がなくなる。もちろん、車屋で車を買うこともできる。免許を持っていなくても売ってくれる車屋もあるようだが、そうでないところも多いよう。

*追記:プラスチックの免許は6日後にポストに入って到着した。紙の白黒免許よりは写真はましになっていた。プラスチックの材質は日本の免許の硬さに比べると剛性が弱く、曲がりやすい材質でできている感じだ。これでIDくれといわれたときに見せるものがようやくできた。パスポート以外に。

コメント

  1. とりま より:

    これを見ながら免許を切り替えたけど、視力検査はマジで意味わからんかった。
    百貫楽しみにしてたけど居なかったわ。