おさかなしりとりに関する考察

息子を将棋教室に送っていく電車の中とか、釣りにいく途中の車の中とかでおさかなしりとりをやっている。単純に魚の名前でしりとりするだけだが、単純なゲームでも繰り返しやっていると毎回同じ課題に突き当たる。たとえばラではじまるのが難しいとか、ジではじまるのが難しいとかそういう問題である。そこで、実際魚しりとりのルールの偏りがどうなっているのか調べた。

魚しりとりのルール

魚しりとりの魚に何を含んで何を含まないのか、とりあえず下記のルールでやっている。

• 標準和名にこだわらず、地方名でも可（たとえばヒイラギでもゼンメでも可）
• 品種でも可（金魚の一種であるランチュウも可）
• 魚以外はダメ（たとえばタコ、イカ、貝などはダメ）
• 自分が分からなかったら分からないと相手に告げ、30秒のカウントアップを開始。相手も分からなければ引き分け、相手がわかったら相手の勝ち

魚の名前一覧のデータとデータの整理方法

魚の名前一覧として下記3つのWebサイトを利用した。

• Web魚図鑑
• ぼうずこんにゃくの市場魚介類図鑑
• 魚の一覧 Wikipedia

これらのテキストデータを整理整頓して、難しさランキングを作成した。難しさはいろいろ定義の仕方がありそうだが、しりとりは「頭の一文字」と「お尻の一文字」の存在比が重要であると考えた。定義は次の通り。

難しさ指数=当該文字からはじまる魚の種類数/当該文字で終わる魚の種類数

ほかの考え方もあり、例えば頭の一文字が極端に数が少なかったりすると、存在比がそれほど低くなくとも魚の名前が枯渇する。ただし、もし頭の一文字が極端に少なかったとしても、その文字で終わる魚がひとつもなければ、そもそもその魚はしりとりに登場しないので、やはり存在比が重要なファクタのひとつである。

難しいワードランキング

下記が3つの魚図鑑から抽出したしりとりが難しい頭文字ランキングとその魚。これを見ると、図鑑の間で振れはあるものの、たとえばゼ、ラ、ジなど共通して難しいワードがけっこうある。一方、特にWeb魚図鑑に顕著だが外国の魚を無理やり和名にしているものが多く、なじみが薄くて覚えにくいものが結構ある。

個人的に難しいなと思うのはたとえばゼ。なんとかハゼという魚が多いのでゼが語尾につくことは多いが、ゼがつく身近な魚は少なく、ゼゼラ、ゼニタナゴは思い浮かぶが次が難しい。ゼゼラを言うと次に出てくるラも難しく、ライギョ、ランチュウ、ラブカの次が続かない。なんとかアジで出てくるジも難しく、ジンベイザメ、ジュズカケハゼの次が厳しい。

これらのワードと魚を多少覚えておくことでしりとりをより長く楽しめそう。