個人売買で買った2台目の車 – Toyota Yaris 2009 –

日紀

車を買った。ToyotaのYaris 2009だ。あまりこの車のことを詳しく知らないけれど、たぶん日本ではヴィッツという名前で売っていると思う。1台目の車は赤だったので、この2台目の車が青で見分けやすくてよかった。赤い車、青い車と呼ぶのが楽だ。今回は個人売買で購入したので、その流れや登録手続きについてメモする。

背景

2月に車を買ってから9カ月が過ぎた。その間に家族がシアトルが来て、そのひとつの車で何とかやりくりしていた。子どもを車で送ってから会社に行ったり、妻が車を使う予定があるときはバスで会社に行ったりした。バスで会社に行くと車で行く倍の時間がかかるのは曲者だが、一方で自分で運転しなくてよいので本を読めるのが利点だった。欠点はひどいバス酔いをすることだ。あと、夏の間は晴れているので良いけれど、秋冬春はだいたい雨が降っているのでそういう季節は車のほうが便利というのもある。

そんな中、妻の友達が帰国するということで、車の買い手を探しているとの話が出てきた。そこで少し相談し、車を買う方向で話を進めようということになった。都会に住んでいるわけではないので車が2台あるほうが便利だし、通常個人売買のほうが良い車を良い値段で買えるからだ。普通に2台目を中古車屋で選ぶと高いし、個人売買でcraigslistを使って選んだとしてもあまりコスパのいいものは見つけにくい。

車の試乗編

予定を合わせて車の試乗をした。試乗のためにいくつかのサイトを参考にした。そのうちの一つはワシントン州の運輸局のサイトだ。何に気を付けて買うべきかが書いてある。ちゃんとその売りに出している人がタイトル(車の権利書)を持っているかとか、裏ディーラー(curbstoners)でないかとか。あまり知らない場合はよく読むといいと思う。あとは研究留学ガイドも見た。この記事はやや古いけれど基本的な流れは変わっていない。

下記に事項を試乗する前に確認した。

  • ライト
  • ウインカー
  • クラクション
  • エアコン
  • パワーウインドウ
  • CD
  • ラジオ
  • 今までの整備記録
  • 今までの走行距離
  • タイトル
  • ワイパー
  • ウインドウウォッシャー

試乗して近所を運転して下記を確認した。ちなみに、車に試乗するには保険が必要である。保険の詳しい仕組みはよくわからないが、もし事故を起こした場合は車の所有者の保険が第一に適用され、その次に自分の保険が使われるらしい。

  • アクセルで徐々に加速
  • アクセルで急加速
  • ブレーキで徐々に減速
  • ブレーキで急激に減速
  • ゆっくり曲がる
  • 速めの速度で曲がる
  • 車線変更時の車線のキャプチャハンドリング

上記をやった結果問題なさそうだった。エンジン音がやや大きいのとブレーキが途中まで効かないところはあったが古い車なのでしょうがない。買った時点ですでに8年目、99500マイルである。単位を変えると約160000km相当なので、日本だとほとんど価値がつかなさそうな車だ。アメリカだと大きな中古車市場があるので、古くなっても価値が残りやすい。特に日本車だとそうである。

買う前にCARFAXで車の今までの履歴を調べた。CARFAXでは39.99ドル払うことで車の今までの整備記録、何人オーナーが変わっているか、事故歴などが確認できる。妙に安い車は事故を起こしてRebuildとかSalvageとかそういうTitleになっていることがある。事故った車は見た目は良さそうでも根本的な問題を抱えておりあとでトラブルになることが多いらしく、避けることが多いというのをよく聞く。今回は特に調べたけれど問題なかった。

良さそうなので買うことにした。値段は、kbbというサイトをもとに決める。このサイトでは年式や型式を打ち込むと、車の価値がわかる。たいてい、ディーラーから買うとかなり高く、個人から購入するとかなり安くなる。逆に売るときは、ディーラーに売ると買いたたかれる一方、個人に売ると高い値段で売れる。なので個人売買サイトのcraigslistにはたくさんの車が出品されている。

値段を決めたらあとはお金を払って車をもらい、運輸局またはその代理人のところに行って車を登録する。お金は、一般的には銀行で小切手を発行してもらうらしい。普通の個人が持っている小切手ももちろん使えるが、通常の小切手は銀行口座にお金がなかったとしても相手に渡せるため、売り手にとって割り引けない(換金できない)リスクがある。銀行がその場で残高確認ののち発行してくれる小切手はその点銀行が介在するのでリスクがやや下がるという話である。ただ、現代においてはいずれにせよ売り手側にリスクが残る(銀行が発行した小切手だとしても換金不可の可能性がある)ので、VenmoやPaypalなどの電子決済を用いることが良いらしい。Venmoは週に2999ドルまでは上限を拡張できるし、Paypalはもっといけるはずだ。

今回は妻の友達ということもあり信用があったので、個人の小切手で支払いをすることに同意してもらっていた。そのため小切手で払った。銀行振込でもできたようだが、登録に時間がかかるということがわかり断念した。

自動車登録編

自動車を買ったら登録に行く必要がある。まずは何はともあれライセンスプレート(ナンバー)が必要である。詳しくは全部運輸局のサイトに書いてある。ワシントン州の場合は下記の書類を準備しておく。

  • Bill of Sale
  • Vehicle Title Application
  • Title

Bill of Saleは売買契約書である。いくらで買ったかが書いてあり、ここに書かれている金額をもとに消費税がとられる。Vehicle Title Applicationは車の権利書の申請である。Titleはいまの権利書である。売り手が各部分にサインしてもらい、その上で運輸局または代理人のところに持っていく。車の年式によってはEmission Test(排ガステスト)というのが必要で、それは別途Emission Testができる工場に持っていてやる必要がある。今回は2009年製ということで必要なかった。

買い手のところにサインするのは公証人の前でなければいけない箇所がある。なので、買い手のサイン欄は空欄にして持っていくのがよい。今回は準備だけして妻に行ってもらい、無事ライセンスプレートをゲットできた。消費税を含め、下記のお金がかかった。

  • Registration Filing
  • Title Filing
  • Plate Reflectivity
  • Plate Replacement
  • Department of Licensing Service
  • License Plate Technology
  • Registration License – Original
  • Vehicle Weight
  • Title Service Fee
  • RTA Excise Tax
  • Use Tax
  • Certificate of Title Application – Vehicle
  • Emergency Medical Services

よくわからないのがいくつか入っていたり、項目がダブっているような気がしないでもないのだけれど、だいたいUse Tax(消費税)以外で130ドルくらい取られた。消費税は10%取られるので、車の買うときには後々かかるお金に注意したほうがよいと思う。これらを払ったらその場でそこにおいてあるライセンスプレート(ナンバー)をくれるので、それを車に自分で取り付ける。ドライバーが必要である。

という感じで車が自分のものになる。手続きは文章に書くと長いけれど、比較的簡単である。車自体は今のところ順調に走っているが、やはりブレーキがあまり効かない感じがするので、ブレーキパッド交換を考えている。

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