韓国に3泊4日で行ってきた。学会的なもので発表するのが目的なので、1日目から3日目まではひたすら会場の大学内でひきこもり、韓国にいるのに英語で主に喋っていた。違う国の学生と話す機会がとても多かったので、いろんなことを喋れて楽しかった。例えば給料の違い、大学の課程の違い、学科の男女比、韓国の料理、寒さ、何歳くらいで家買うのとか、ソウル大って入るの難しいのかとか、みたいな話とか。でもそのことは気が向いたら書くにとどめる。
ということで、4日目にしてフライトまでの間フリーになったので、その数時間を利用してソウルをうろうろした。そのうろうろした記録を書こうと思う。結果から言うと、こういう機会でもないとソウルに来ることないと思うけれど、なかなか楽しかった。
まず近くのスーパー、GSなんとかかんとか、というところをうろうろ見た。サバとか日本でもよく見られる魚を売っていた。雰囲気はとても日本のスーパーと似ている。出発地は大学近くの낙성대역(Nakseongdae)ところ。ちなみにソウルにあるほぼ全てのものはハングル(ウルトラサインに見える)しかかいてないので本当に何も分からない。日本みたいに漢字混じり文だといいのに・・
地下鉄に乗って、사당역(Sadang)で4号線に乗り換えて、さらに동작(Dongjak)で9号線に乗り換え。9号線は新しいらしくきれいだった。基本的にソウルの地下鉄は全部ホームドア付きだし日本のより広いし東京の地下鉄よりよっぽど近代的だった。椅子は硬いけど。
乗り換え駅の看板
Dongjakでのめちゃくちゃ長いエスカレータ。あとにできた地下鉄はやっぱり相当深い。大江戸線みたいなもんだ。
ソウルの地下鉄では500ウォンのデポジットが取られるけど、それを返してもらえる台。
ちなみに地下鉄は1000ウォンとかなので日本円で70-80円くらいが初乗り。かなり遠いところまで行っても殆ど料金変わらないし、違う会社がやってる地下鉄乗っても別料金じゃないからかなり得だと思った。
そのうち、魚市場がある노량진역(Noryangjin)で降りた。降りて、歩道橋を渡って、魚市場へ進んだ。歩道橋からは1号線メトロの駅が見えた。メトロなのに駅が地上にあってかなり広いのが面白い。そして、駅を降りた瞬間に魚臭かったのが面白かった。そして魚市場に入ったら結構広くてすごかった。
歩道橋のところ。何か売っている人がいる。
魚市場全体を上から見たところ
貝のお店
お店のジャンルごとにゾーンが分かれている感じだった。入り口に近いほうは貝のお店が並んでいて、その次はいけすがある見た目重視のお店。活気があって、そこらへんで水まいたり魚さばいてたりする。ちょっとでもじっとしていると声をかけられるけど何も分からない。ので逃げてた。
水槽がいっぱいあって水族館みたい。魚はスズキ、クロダイ、ソイ、ヒラメとか。たぶん高級魚なんだろう。
ずらっと水槽があるお店が並んでいる。ちょっとでも立ち止まるとこれ買ってきなと声をかけられる。
エイが並んでいる。エイ結構食べるのかな・・
水槽がないお店。こっちのほうが日本っぽい並び方である。
店先でタラをさばくおばちゃん。
包丁屋。包丁はかなり欲しかったが空港で没収される気がそこはかとなくしたのであきらめた
ということでうろうろして、だいたい見ていたら足が疲れてきた。お昼時なので食べたいなと思ったけれど、自分ひとりしかないないので魚を買って食べるにはあまっちゃいそうなので、移動することにした。魚市場自体は非常に満足だった。値段と言語が分かればもっと満足できただろう。
地下通路ではおばちゃんが野菜を売っていた。横にはドジョウとかサワガニが生きたままかごにはいって売られていた。
信号待ちのお店の前に木の枝が売っていて、なんだろと思ったらこれはたぶん漢方薬のお店だろう。
駅前の歩道橋から道路を見たところ
近くにあったファミマでおにぎりを二つ買った。相変わらずハングルが読めないので適当に買ったら、ツナとキムチだった。キムチのやつはおいしかった。それから地下鉄1号線のホームへ。地下鉄はなかなか来なくて、15分くらい待った。遅延かと思った。
駅で待っているようす
ソウル駅で待っているようす
駅にあったかなり大きいAndroid端末。縦は人の身長くらいの大きさである。さすが電子製品先進国。
地下鉄で南大門へ。ソウル駅でもかなり待った。ソウルでは地下鉄がかなりこないのはデフォルトなんだろうか。南大門は服とか魚とかバッグとか食器とか漢方薬とかなんでも売っているところだった。日本語も多く聞こえてくる。ので急激にどうでもよくなってきた。
南大門市場の道路
地下道の入り口で車椅子で演歌を歌うおじさん@南大門
数年前に燃えてなくなって直している南大門
韓銀
韓銀の入り口
どこかのお店の前にあったマグロの食べ方
うろうろしていたらさらにお腹がすいてきた。とりあえずGS25っていうコンビニにはいって、いろいろ買った。その後、近くにあったサムゲタン屋に入った。お昼時は完全に過ぎていたので誰もいなかった。長安参鶏湯っていうお店。今ぐぐったら意外に有名な店らしい。サムゲタンのみ頼んで待ってた。後ろで従業員がしゃべってるけど何もわからない。そのうち酒瓶を回収する業者がやってきた。
お通したち。なぜか韓国ではキムチとかが必ずお通しが出る。ここではカクテキ、青菜のキムチ、砂肝みたいなのの3種類だった。
サムゲタン。出てきたときは鍋のお椀が熱すぎてものすごく沸騰していて、「これは熱すぎるだろ・・」と思っていた。3分くらいして沸騰がおさまったので食べ始めた。
サムゲタンはめちゃくちゃ熱かったけれどやさしい味でとてもおいしかった。岩塩みたいなののつけ方がわからないけれど、ちょっとずつつけて食べた。他の客がいないのでとても不安だったがそれはおやつの時間に食べていたからだろうなと思った。12000ウォン。
サムゲタンおいしくて満腹になったのでそこらへんを歩いた。市庁舎あたりにあった宮殿みたいなのを発見した。入場料を見たら1000と書いてあったので1000円か高いな・・と思ったけどよく考えたら1000ウォンなので日本円だと75円くらいだ。ということで安いので金を払って中に入った。
なんかの宮殿の前で交代式みたいなのしてた
道に出てきた一団
横の塀
道路には一団の馬がいた
中にあった偉そうな門
悲しい顔の狛犬みたいなやつ
宮殿への参道から
なんか位みたいなのが書いてあったけどなんだろう
宮殿の塀
日本人の女子大生のツアーがいたので逃げた
西洋風のメインの宮殿。直し中
美術館の近くで栽培されていた唐辛子
建物は基本的にすごく中国っぽい
建物を眺める俺
外に出たらキムヨナのでかい看板が
大体見たので外に出た。まだ時間があったので外をさらに歩いていった。
何か交差点に像があった。ちなみに走ってる自転車はほとんどいない。ソウルは自転車不毛の地。
歩いていたら何か偉そうな門があった
門をくぐるところ。三国志に出てくる衝車とかで破壊するタイプの門。
中に入ったらまた先に門があった。
だんだん時間がなくなってきたような気がしたので門をくぐってから引き返した。近くに地下鉄の駅ないかなーと思って探したら광화문(Gwanghwamun)という5号線の駅があったのでそこから地下鉄に乗ることにした。
偉そうな門でたところで朝鮮戦争の写真展みたいのをやっていた。協力してくれた国リストみたいなのが書いてあって、日本も入ってた。
11月にあるG20を盛り上げよう!って感じの垂れ幕
警察の強そうな車
ということで地下鉄に乗った。切符買うときに乗換どうしたらいいのかなーと思ったらどうやら5号線は直で金浦空港までつながっているというとても都合のいい事実を発見して嬉しくなった。40分くらい乗りっぱなしだけど1200ウォン。安い。
女子高生だか女子中学生だかが座席で英語の参考書を読んでいたのでチラ見したら簡単だった。というかこの子は参考書開きながら寝ていた
座席の様子。イスがとても固い。
そのうち空港についてうろうろしていた。空港ではアサルトライフルを持ってうろうろしている警備兵がいっぱいいてちょっとびびった。自動チェックインを頑張ろうと思ったらうまくいかなかったので荷物を先に預けてお店をうろうろすることにした。航空券は荷物預けたら大韓航空の人がくれた。
金浦空港には中に映画館があった。羽田にもあったらいいのに。
うろうろしていたら冷麺屋を発見した
冷麺を頼んだら5000ウォンだった。酸っぱいけれどとてもおいしい。はさみがくっついていたけどどう使うのか分からなかったので非常にくっついていた。ちなみに冷麺は韓国というより北朝鮮の料理らしい。
荷物検査の前に捨てなければならなかったJejuミネラルウォーター。450ウォンだったのであまり惜しくはないけれどもったいない。
その先、搭乗口のところで待っていたらなぜかその搭乗口にはANAの777が止まっていた。おかしいな俺はJALの747に乗るのに・・と思っていたら、横のサラリーマンがおかしいだろこれ・・って話をしていてやっぱりそうだよねと思っていた。なぜかWifiが飛んでいたのでネットをしていたのだけれど、そしたらいつの間にか搭乗口が37に変更されていたらしく、急いで37に向かって飛行機に乗った。
飛行機に乗ってから、「Cats & Dogs: The Revenge of Kitty Galore」を見ていた。犬と猫ってそんなに仲悪いのだろうか・・と思いながら見ていた。そういえば行きは「君が踊る、夏」っていう映画を見ていたんだけど、時間が足りなくて途中で終わって残念だった。行きは2時間、帰りは1時間35分のフライト。偏西風やばい。
横は太った韓国人だったが、後ろに韓国人と日本に住むアメリカ人がいて、ずっと英語で喋っていたので聞いていた。韓国人の青年は兵役を終えて、アメリカに留学(ハーバードかボストン大に行きたいといっていた)する予定だと言っていたのだけれど、韓国ではそもそもTOEFLは1年に2回しかやっていないらしい。
なので、韓国からアメリカに留学する人は大体、日本にわざわざTOEFLを受けにいくし、そういうツアーも充実してるという話だった。日本は恵まれてるんだなーとか思いながら聞いていた。アメリカ人は日本に詳しいらしく、恵比寿のホテルなら品川で乗り換えだねとか話していた。英語喋れるといろいろ喋れて楽しいだろうなあと思いながら聞いていた。
最後降りるときには北朝鮮はコミュニズムだけどどう思う、とかディープな話をしていた。韓国では、自分が兵役についているときにだけは北朝鮮と戦争になりませんように、と願ってるらしい。そうだろうなあと思った。羽田についたときは、「ここもしかしたら平壌じゃないのw」とかアメリカ人がジョークを言っていた。
自分が英語のリスニングできるようになって聞き耳をたてられるのは面白いのだけれど、やっぱり喋れたほうがもう一段楽しいだろうなと思う。そのまま京急に乗って家に帰った。日本は電車代高いなと思った。
今回のソウルうろうろの旅は面白かった。曲者だったのはでかいスーツケースをガラガラやりながら移動しなければならなかったことだった。あまりにも言葉が分からないのが逆に面白くもある。またそういうのやりたいなと思った。あと英語喋れたらいいなと思った。
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