グランドサークル4日目 ~キャニオンランズ国立公園~

旅紀

朝は寒かった。この日はブライスキャニオンは50 degF (10 degCくらい)まで気温が下がっていたようだ。寒くて何回か目が覚めたが、家族は寒くなかったとのこと。シュラフがみんな違うのに寝ているので体感温度が結構違うようだ。頭が寒かったが、暑いよりは帽子をかぶったりして調整できたのでよかった。

朝ごはんのホットドッグを作るところ
車とテント
キャンプ場のトイレ、徒歩30秒

朝ごはんを食べて、テントを撤収したりそこらへんにあった松ぼっくりで松ぼっくり野球をしたりしてから出発した。移動する前に、このキャンプ場の北側の草むらにユタプレーリードッグが住んでいるということで見に行った。プレーリードッグは、見た目はリスみたいだが犬のようにワンと鳴き、穴を掘るという。

プレーリードッグのいる草むら
入ってはいけませんよの看板

行ってみたら簡単に見れた。しかしけっこう小さく、遠いところにいるので写真に収めるのはかなり難しかった。見た目はリスっぽいが、1メートルから2メートルの円形の砂山の巣のまわりで複数の個体が立っていた。こちらを警戒しているようだ。しばし見て帰ろうと思ったら警察がやってきて何か怒られるのかなと思ったが何も言われなかった。

この日はMoabまで5時間程度の運転の日だ。出るときはまだガソリンがあったので途中で入れればいいかなと思っていたが、ガソリンスタンドが全然なくて途中で焦った。ブライスキャニオンでガソリンを入れてくるべきだった。全然ないなか探してたどり着いたのがOtter Creek。

ガソリンがタンクに入っている素朴なガソリンスタンド

普通のガソリンスタンドかと思いきやだいぶ素朴な感じだった。自分で給油してはいけないと書いてあるので、お店に入っておかみさんに聞いたみた。話によると、おかみさんの旦那さんが給油してくれるらしいが、いまはボートに給油しに行っているので無線で呼ぶからちょっと待ってねとのこと。店内はニジマス釣りの仕掛けが沢山売っていて、それを見て待った。

おじさんがやってきて給油してくれることになった。そこでまず給油の前に言われたのは「どのくら入れるの?」ということ。フルで入れてほしいといったのだが、「どこまで行くんだ?」と言われた。アーチーズ国立公園まで行くよと言ったら、じゃあ3-4ガロンくらい入れればいいかなと言っていた。なんでフルで入れてくれないのかなと一瞬思ったが、どうもこのお店は普通のガソリンスタンドじゃなくて船用なので基本的に値段が高いらしい。I-70まで行けばガソリンスタンドがあるから、うちでちょっとだけ入れてあとは安いところで入れたほうがいいよとのことだった。

お金を払ったあと、また車でMoabに向かう。この途中の道はさまざまな色の岩がさまざまな形で連なっており、全然飽きない道だった。夜はよく眠れたので運転も問題なかった。

途中でトイレに寄ったサンドビーチ。丸いテーブルみたいな岩が特徴的

Moabの手前でまたガソリンを入れたほうがいいなということになり、ガソリンスタンドへ。結局I-70沿いはあまりいいガソリンスタンドがなかった。

Moabの手前のシェブロン

そこからキャニオンランズ国立公園のほうに向かった。キャニオンランズ国立公園はとりあえず運転で時間が余ったら行こうかと思っていたところで、アーチーズ国立公園の向かいにあるところだ。何が特徴なのかはよくわかっていないが、時間があるのでトレイルの一つか二つ歩いてみることにした。

Island in the Skyのビジターセンター
ビジターセンターの向かいのビューポイントは崖であるが、車が通っていてびっくりする。キャニオンランズの特徴はオフロードの車用のトレイルが多いことらしい。

ここで子供がジュニアレンジャープログラムをやるということで冊子をもらった。これは、子供向けの問題が書いてある10-20ページくらいの冊子で、既定の量をやればレンジャーバッジがもらえるというものだ。こどもがいたらぜひおすすめ。ここでもらった冊子の最初のほうの問題では松の木のスケッチをしよう、という問題があり、頑張ってそこらへんにあったマツの木を描いていた。

まずはメサアーチに向かう。これは30分くらいの緩いトレイルだが、アーチがあるらしい。ということで車を停めて歩いて行った。ここらへんではシアノバクテリアが生態系に対して重要な役割を果たしているので、トレイルを外れてシアノバクテリアを殺さないようにと書いてあった。

メサアーチを前から見たところ
横から見たところ

メサアーチはおもったより結構立派なアーチだった。しかしアーチの向こう側はすごいがけなので近くに近づくのはなかなか勇気がいる。かなりの崖にギリギリにアーチが存在しているという感じだ。そのうち崩壊しそうである。

そのあとはUpheaval Domeのトレイルへ。First Overlookまではけっこう簡単だったが、Second Overlookまでの道は結構左右が崖の尾根を進んでいく感じで、かつ風も強かったので結構怖かった。Upheaval Domeは隕石が落ちたともいわれているポイントで、たしかにいきなり大地の割れ目から白い山が飛び出ている不思議な場所だった。

Upheaval Dome, First Overlookから
Upheaval Dome, Second Overlookから
こういう感じの一枚岩を進む

そのあと、Green River Overlookを見て終わり。Green River Overlookは誰でもいける駐車場から3分くらいの場所だが、Green Riverが大地を削って作った壮大な地形が見れてよかった。こういう場所にくると、遠近感がバグってどのくらい遠くにどのくらいの大きさのものがあるかよくわからなくなる。

Green River Overlook

ジュニアレンジャープログラムを提出しようと思ったらすでにビジターセンターが閉まっていたので、また明日訪問することにし、宿に向かった。この日はElement Moabという宿を予約していた。

Element Moabの玄関

この日の部屋はすごく広くてびっくりした。48平米あり、フルキッチン(コンロや食洗器、電子レンジ)や広いベッドなどもあって快適だった。施設も新しくかなりよい。2日間のキャンプで疲れた体にしみた部屋だった。外のプールはよさそうだったが、水着も持っていなかったので、ご飯を食べて寝た。

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